ワインの色は何味ですか?

こんにちは。

夫が玄関を開ける音に反応して「パパかえってきた!」と、勢いよく走り出て廊下の扉のカドで足の小指をぶつけ、うずくまりながら「おかえりー」と泣く娘のコメディ感満載の出迎えに、あとからジワジワくると言っている夫と、微笑ましさにジワジワくるわたし。我が家は今日もトタバタしています。

さて、そんな賑やかな娘も、乙女心は持ち合わせているようで、最近はもっぱらピンクの洋服を好み、わたしや夫の服装にも「それ、可愛いじゃん!」と感想をのべてくれる。そうかと思えば、「これバイキンマンぽい」と言って水色の服を選んだり、「かっこいい」から黒のチェック柄にしたいと申したりもする。

とにかく色合わせが好きで、ママの服と電車の色が「おんなじ」とか、パパの鞄とビルの色が「おんなじ」とか、いろんな色を見つけては、仲間の色を探す。それは、保育園への道中や散歩の途中、公園で遊んでいるときや電車の車窓を眺めながらなどなど、ふいに色にとりつかれ、色合わせが始まる。

わたしにはグレーに見える車の色も「あおのグレー」と表現したり、葉っぱの色はすべて「おんなじじゃない」と微妙な違いにこだわったりもする。

わたしは、そんな娘が見つける小さな「色」を一緒に探すのが大好きだ。大人にはありふれた日常も、娘の目を通してみると様々な色に溢れていることに気づかされる。

色に溢れる娘の瞳を羨みながら、台所でグラスに赤ワインを注いでいると「ママのジュースの色は、ぶどうの味だね」と、深い表現をする。飲んだことないワインの味わいを色から想像する感性をわたしにもください。飲む前から娘に酔いしれてしまう親バカ満載の呑兵衛。最近は、もっぱら娘をつまみに、グラスを傾けています。


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