あなたが転職できない理由。多くの転職希望者を見て思うこと
僕は仕事柄、日々さまざまな転職希望者に会います。
僕は地方の転職エージェントに勤めており、インダストリー(業界)ごとに担当が分かれているわけではなく、全ての業種・職種を対応しています。
そのため、例えばメーカーで営業をしている人もいれば、建設会社で現場監督をしている人もいますし、介護施設で介護士をしている人もいます。
かれこれこの仕事も10年以上になるため、恐らく1000人以上の転職希望者と会ってきたはずです。
(具体的な人数を覚えておらず、すみません。)
彼らの中には、僕に相談なんかしなくても条件の良い仕事に就けるだろう人もいれば、一方でどうやっても転職できないだろう人もいます。
そこで今回僕は、「転職に失敗する人の特徴」について書きました。
◆ ◇ ◆
まず、年収やキャリアアップなどの転職成功に関する情報は、巷に有益な情報が溢れています。
僭越ながら何名か紹介させていただくと、
例えば、motoさんが発信する情報は僕も常にキャッチアップしています。
それから、マルコさんも最近よく参考にさせていただいてます。
また、20代~30代にとっては非常に参考となるキャリアの築き方に関しては、Satoshi Onoderaさんの発信に注目するといいでしょう。
このような人たちの煌びやかなキャリアアップは、僕たちに夢と希望を与えてくれます。
しかし残念ながら、おそらく9割の人たちはいきなり彼らのようになることはできませんし、むしろキャリアアップを目指して転職活動したとしても苦労する人がほとんどだと思います。
◆ ◇ ◆
一方で、転職失敗に関する情報はあまり見当たりません。
当たり前かもしれませんが、自分の失敗や成功とはほど遠い状況をわざわざ発信する人はあまりいないからです。
しかし僕を含め転職エージェントは、日々数多くの転職希望者と接する中で、転職に成功する人以上に転職に失敗する人を目にしています。
つまり転職とは、自分が希望した条件や環境に移るという成功よりも、それが叶わない失敗の方が多いのです。
成功は運の要素が大きいため確実な方法を見つけるのは難しいものです。
ただし、失敗は明らかな原因があるため対処はできるのです。
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1.転職できない人の特徴
少なからず転職を志す人には考え方や行動には癖や傾向があり、多少のクセや傾向であれば転職の失敗の原因になることはありません。
しかし、そのクセや傾向が強過ぎると確実に転職の失敗につながるということは断言できます。
よく転職は恋愛に例えられますが、恋愛においてもクセが強い人や考え方が偏っている人、マイナスとなる特徴がある人の恋愛が成就することは難しいものです。
そして、こと転職に関しても同様に、マイナスの特徴を持つ人ほど転職は難しくなります。
一応、誤解のないように言っておくと、誰もがこれから紹介する”転職できない人の特徴”に少なからず当てはまる部分はあり、あくまで度を超えてさえいなければ転職できる可能性は大いにあります。
ただし、その特徴が強く出ている人に関しては、一つでも当てはまる場合は転職が難しくなると言えます。
1-1.自己評価が高い
不思議なくらい自己評価が高い人たちがいます。
そんな彼らは転職できません。
彼らは、現在就いている仕事や過去に就いていた仕事における自分への評価が正当でなかったことを主張します。
そして、自分の仕事ぶりは他の人と比べて褒め称えられるべきで、それを真っ当に判断できない上司や職場、会社が問題を抱えていると考えています。
しかし彼らの職歴を詳しく聞いてみると、大した実績や成果を残したという話を耳にすることは滅多にありません。
あくまで主観的に自己評価をしているだけなのです。
つまり根拠なき自信を持つことで、今の仕事や過去の仕事に対しての不満を吐き出し、それをすくい上げてもらうことを目的として転職を試みるのです。
しかしながら、このような自信家(自己評価の高さ)を企業は嫌います。
なぜなら、自己評価の高い人たちは往々にして他者に対する不平不満を抱えやすく、かつ大した成果を出せないと企業は心得ており、そんな彼らを採用してしまうことは無用なリスクを抱えることにつながると分かっているからです。
ちょっと考えて欲しいのですが、あなたはこんな人と付き合いたいと思いますか?
どんな人かというと、常に非はあなたやあなたの友達、家族、知り合いにあると言って責め立て、自分が幸せじゃないのは自分以外の人が気を遣ってくれないからだと言うのです。
企業もこれまでの経験から、自己評価が高い人はこのような人だと認識しているのです。
もちろん自信があることは悪いことではありません。
しかし仮に自信満々だとしても、あえて謙遜する人の方が印象が良いものです。
このようなことから、自己評価が高い人ほど転職できないのです。
1-2.自己評価が低い
一方で不思議なくらい自己評価が低い人たちもいます。
そんな彼らも転職できません。
自己評価が低いこと自体は悪いことではなく、むしろ転職してからは強みになることがほとんどです。
なぜなら自己評価が低いが故に、転職先に対して恥ずかしくないように自分の力をもっと養おうという考えに至り、努力を重ねることにつながるからです。
だからこそ、企業は自己評価が高い人よりは低い人を採用すべきだと僕自身は考えています。
しかし、自己評価が低い人の最大のネックは退職申し出の時にあるのです。
どういうことかというと、今日では”超売り手市場”と叫ばれるように、一昔前に比べて採用がかなり難しい時代です。
ハローワークに求人を出したところで音沙汰ないのは当たり前で、仮に求人サイトにお金を払って掲載したところで、よっぽど条件が翌ない限りは応募者が募らなかったりましす。
ましてや転職エージェントに依頼したところで、やはり条件が他と比べて良くない限りは、人材を紹介されることはありません。
そのため、企業としては何とかして貴重な人材の流出を防ぎたいという思惑があり、退職者に対して強く引き留めようとするのです。
すると、自己評価の低い人ほどそれに屈してしまい転職を諦める、つまり転職できなくなってしまうのです。
もし引き留めにあっても、「退職願を提出して辞めればいい」「民法上、2週間前に退職申告すれば辞めれるじゃん」と思う人もいるでしょう。
しかし、
「あなたは他の会社に行っても成功しないよ」
「今の環境の方があなたに合っているよ」
「お願いだから、うちの会社に残って力を貸して欲しい」
このようなことを言われると、自己評価の低い人たちほどそれを真に受けてしまいます。
また、仮に会社での引き留めがなかったとしても、家族や友人から諭されることで屈してしまうケースもあります。
基本的に人は、自分はもとより、自分以外の身近な人が変化することにもストレスを感じます。
例えば家族であれば、転職する彼らの年収が上がったとしても、「余分にお金を持つことで外で遊び出すんじゃないか」、「転勤する可能性が出てくるんじゃないか」と悪い方に想像を膨らませてしまう人も少なからずいます。
また友人ならば、「転職してしまったら他の友人関係を築き自分と付き合ってくれなくなるんじゃないか」と不安になったり、もしくは「自分より良い条件の仕事に就くなんて羨ましい」などと嫉妬心を持つ人もいます。
このようなことから、自己評価が低い人は周囲に転職を打ち明けたり相談した際、思わず転職を考え直すよう諭されることになるのです。
そして信頼している家族や友人だからこそ、彼らの意見や考えに従う結果になってしまうのです。
このようなことから、自己評価が低い人ほど転職できないのです。
1-3.理想が高い
妙に理想が高い人たちがいます。
そんな彼らも転職できません。
理想を持つこと自体は悪いことではありません。
しかし、あまりに飛躍した理想はいわば絵に書いた餅でしかありません。
例えば、こんなケースが「理想が高い」ことに該当します。
◼︎現在の状況
・不動産会社で営業事務
・年収280万円〜320万円
・残業月40時間
・火水休み
・通勤往復1時間半
・他業界経験なし
・他職種経験なし
◼︎転職の希望条件
・他業界での事務職
・年収350万円以上
・残業月20時間以内
・土日祝休み
・通勤往復1時間以内
この希望条件をかなえるのは100%無理とは言い切れませんが、現在の状況が上記のような場合、ほぼ無理でしょう。
しかし、このような理想を掲げて転職活動に臨む人は少なくありません。
(これ以上の希望条件を持っている人もたまにいます。)
ちなみに理想が高い人たちは、自己評価が高いという特徴も併せ持っているケースが多いものです。
そしてこのように、現実と大きく乖離する理想を掲げている人ほど、他の業界や他の職種への知識や理解に欠けてい流のはもちろんのこと、自分が属する業界や職種への理解にすらかけていることが多いと言えます。
もしあなたが、とある山に登ろうとするのであれば、その山がどこにあるのか、どれくらいの高さなのか、登山の素人ならどれくらいの時間が掛かるのか、どんな装備を用意しなければいけないのかといったことを調べるはずです。
しかし、転職において理想が高い人たちは、そのようなことを知らないばかりか、調べようとすらしないのです。
このようなことから、理想が高い人ほど転職できないのです。
1-4.時間がない
やたら時間がない人たちがいます。
そんな彼らも転職できません。
ちなみに時間がないという人たちは大きく2つに分けられます。
・現職が忙しすぎる
・楽をしたい
一つ目の「現職が忙しすぎる」という場合についてですが、これは主に以下の2つのケースが見受けられます。
・遂行力に欠ける
・現職がブラック企業
まず遂行力に欠ける人は、タイムマネジメント力に欠けると言えます。
転職とは、求人を探したり面接の準備をしたりと、普段のスケジュールには存在しない時間を設ける必要があります。
そのため、普段の仕事と生活に余裕を持たせたり、ストレッチを効かせることができない人だと、そもそも転職活動時間の確保ができません。
転職活動時間を確保できないということは、すなわち転職には至らないということにつながります。
また、ブラック企業に勤めている人の場合、往々にして残業が過剰で休みがなく、加えて監視がキツかったりします。
このような環境にいる場合、求人を探したりする時間が取れないのはもちろんですが、物理的に面接に行けないという状況に陥ります。
実際に僕が転職相談をする中で、ブラック企業から抜け出したくて転職を希望している人ほど、このようなアリ地獄にハマっているがために転職できないという人が割といるのです。
こういった事情からも、ブラック企業はブラック企業から抜け出せない構造(転職できない)だからこそ、ブラック企業なんだと痛感しています。
ブラック企業にいる人ほど転職から遠ざかってしまうのです。
そして次に「楽をしたい」という場合についてです。
たまにいるのですが、転職は片手間でできると思っている人がいます。
特に転職経験のない人に多いのですが、売り手市場で人手不足だという情報を真に受けて短絡的な思考に陥っているのだと思いますが、それなりに条件が揃っている企業の場合、それでもしっかりと人選をします。
そしてほとんどの人は、今よりも条件が良い企業への転職を考えるため、転職活動を片手間でやろうとする人は、当然ながら本気で取り組んでいる人(競合)に負けてしまうのです。
しかし、片手間で転職活動をしようとしている人ほど、履歴書を雑に作成したり、面接の準備を怠り、選考から弾かれてしまうのです。
求人サイトや転職エージェントに登録することで、以前よりも転職活動がしやすくはなりました。
しかし本質的に転職活動においては、本人の一定以上の努力が必要不可欠です。
企業側から声が掛かるような実績を有する人であれば、特に何もせずとも転職できる可能性はあります。
ただ企業から声が掛からない人であれば、自助努力で転職をするしかないのです。
しかし、その努力すら軽視している人ほど転職できないのです。
このようなことから、時間がない人ほど転職できないのです。
1-5.身なりに気を遣わない
身なりに気を遣わない人たちもいます。
そんな彼らも転職できません。
以前、僕はこのようなツイートをしたのですが、面接では印象が全てです。
だからこそ、身なりがダラしなかったり、小綺麗でなかったりするだけで、印象は悪くなります。
そしてそれは、面接に落ちることにつながるのです。
これを裏付けるものとして、Googleで長年人事システムの設計~改善を行ってきたラズロ・ボックは、彼の著書「ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える」でこう書いています。
トレド大学で心理学を学ぶトリシア・プリケットとネハ・ガダ=ジェインはフランク・ベルニエリ教授と共同で研究を進め、2000年、面接の結果は最初の10秒で下された判断から予測できると述べた。
2人は実際の面接のビデオを録り、短く編集したものを被験者に見せることによってそれを発見した。
それぞれの面接ビデオをもとに、受験者がドアをノックするところから始まり、席について10秒後で終わる薄切りビデオが作られ、実験を知らされていない被験者に示された。被験者は、採用可能性、適性、知力、意欲、責任感、信頼性、冷静さ、人格的温かみ、礼儀正しさ、好感度、表現力の評価表を渡されていた。
すると、11の評価項目のうち9項目について、薄切りビデオによる判断と実際の面接者の最終評価とが有意に関連していた。
このように、握手や簡単な自己紹介から得られる第一印象は、(あらかじめ質問項目などを決めて行う)構造的採用面接の結果を予測させるものだった。
要するに、ほとんどの面接が時間の無駄なのは、面接者が最初の10秒で得た印象を確証するために99.4%の時間が費やされているからなのだ。
「あなた自身について聞かせてください」「あなたの最大の弱みは何ですか?」「あなたの最大の強みは何ですか?」こんな質問には何の価値もない。
引用:「ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える」
※一部中略あり
加えて、シドニー大学を中心に行なった「関係性破壊要因」という研究で、人として付き合いたくない人の特徴が調査され他のですが、そこでは以下のような特徴がランク付けされています。
1位:不潔、服装がだらしない
2位:なまけもの
3位:貧しすぎる
4位:ユーモアのセンスが無い
5位:会うのに3時間以上かかる場所に住んでいる
ちなみにこの研究の概要は以下の通りです。
まずは92名の学生たちにどのような人が嫌いかということをヒアリングしました。そしてそれをリストアップした上で、嫌われやすい人の特徴を項目として整理し、49タイプにまとめました。
次にモテない人の特徴49タイプを294名の学生に対して提示し、どのタイプが嫌かを調査することで、モテない人の特徴とそれぞれの項目が重視される度合いを調べました。それらの実験を踏まえ、シドニー大学が2,744名の独身の男女への調査で判明した、異性に対するモテない人の性格的な特徴や共通点をランキングで発表しました。
引用元:Relationship Dealbreakers: Traits People Avoid in Potential Mates
このようなことからも、身なりに気を遣えない人ほど面接での印象は悪化します。
例えば、あなたが初めて誰かとデートをしたとしましょう。
その時、相手の服装が明らかに部屋着やジャージだったらどう思いますか?
人によっては嫌いにまではならないでしょうけど、不思議に思ったり妙に感じるはずです。
デートをするような意中の相手ですら印象はマイナスになるのですから、初対面で出会う企業の面接においてはなおさら印象は悪くなることは想像に難くないでしょう。
実際に僕が企業の面接に転職者と同席する中で、不合格とされる人は、
「ちょっと身嗜みがねぇ」
「どこが悪いっていうわけではないけど、あえて言えば第一印象かな」
こう言われることが多いのも事実です。
どういうことかというと、なんとなくの印象で合否を決定しているということです。
つまり正直なところ、企業の面接官が1時間やそこらの面接で企業に見合うかどうかを判断することは不可能なのです。
このことからも、逆に言えば身なりに気を遣い、印象よく振る舞うことさえできれば、相当な確率で不合格の可能性を防ぐことができるということです。
しかし、割と身なりに気を遣わない人が多いものなのです。
このようなことから、時間がない人ほど転職できないのです。
◆ ◇ ◆
2.転職がうまく行く人が心得ていること
ここまで転職できない人の特徴について話してきましたが、一方でしっかり転職できる人もいます。
ここで詳しくは書くことは控えますが、僕が考える”転職できる人”は、少なくとも3つのポイントを心得ています。
2-1.19.2社
この数字は何かというと、内定が取れるまでに必要な平均受験社数です。
出展:転職成功者の「平均応募社数」ーDODA
自分が納得いく内定を獲得するためには、ある程度応募しなければならないということを、転職できる人は心得ています。
もちろん優秀な人であればもっと少ない応募で済みますし、逆に経験もスキルも実績もない人や、今いる業界や職種とは異なる仕事を目指す人であれば、19.2社以上の応募が必要になるかもしれません。
しかしいずれにせよ、転職活動ではある程度の量をこなさない限り、内定獲得には至らないということを認識している人の方が転職できやすいと言えるでしょう。
2-2.情報収集と場馴れ
これも先述した応募数に関係することですが、転職できる人ほどしっかり自分が応募する業界や企業についての情報収集(下調べ)を怠りません。
情報収集を行うことで、どういう人材がその業界や企業に求められているのかの把握できます。
そうすることで、その業界や企業に求められる人材像をイメージするのです。
ただし、求められるような人材をイメージできることと、それを演じられることは別物です。
どんな人材が求められるか分かったとしても、面接で企業のニーズに見合うようなアプローチをすることはできません。
誰しも経験があるかと思いますが、初めて面接やプレゼンをした時、自分が考えるように話すことはできましたか?
ほとんどの人は、緊張やプレッシャーから思う様に発言できないと思います。
そのため、何度か面接という場を経験してその場に馴れないことには、企業が求める人材として振る舞うことはできないのです。
したがって、入念に情報収集を行い、場馴れできるまで面接を受ける人ほど、転職できやすいのです。
2-3.相性によりけり
意中の企業から内定をもらえるかどうかは、相性もあります。
仮にあなたにその業界での実績や経験、スキルがあり、優秀だったとしても、その企業のカルチャーやカラーにマッチしないと内定には至らないものです。
人にも好みがあるよに、企業にも好みがあります。
例えば、あなたは世間一般では美男美女と言われる人から告白されたとしましょう。
しかしあなたのタイプではないとしたら、普通は付き合わないですよね。
このように、企業が求める人材にもタイプがあり、これは実績や経験、スキルだけでは測れないものであり、まさにこれこそが相性なのです。
そして転職できる人ほど、この相性について理解しています。
そのため、もし面接が自分なりに会心の出来だったにもかかわらず見送りとなってしまったとしても、それは相性が合わなかっただけと割り切ることができるのです。
割り切ることができるということは、ショックを引きずることなく、次へと切り替え転職活動を継続することができるのです。
この切り替えができないと、そこで転職活動を中断してしまったり、諦めてしまいます。
つまり、企業から内定をもらえるか否かは最終的には相性によりけりだということを認識している人ほど、転職することにつながります。
◆ ◇ ◆
3.まとめ ー 転職できない人たちの末路
主に、転職できない人たちの特徴について話してきましたが、結局彼らは転職できなかった末にどうなるのでしょうか。
もちろん、永遠に転職できないというわけではありません。
(一定数、転職を諦めて現職に残ったり、一旦仕事を辞めて落ち着いて考える時間を確保する人はいます。)
ただ彼らのほとんどは、渋々妥協を重ねた上で、どこかしらへ転職して新たな職に就きます。
しかしお分かりかと思いますが、その新たな仕事とは彼らが当初望んだものには遠く及ばないばかりか、僕のような転職エージェントからするとオススメできるような会社ではないことも多いのです。
幸か不幸か、今日では採用難による超売り手市場です。
そのため、採用ができない会社においてはかなりハードルを下げて採用しており、なかなか転職できない(第一希望群の会社に受からない)人はハードルが下がった会社に足を運びます。
ただ、そのような会社の中には「とりあえず頭数を揃える」ことを目的としてるところもあり、ロクに教育もせず、採用した人材が使えなかった時は無下に閑職に追いやる会社も少なくありません。
そしてそんな境遇に至ってしまったがために、再び転職先を探すという末路を辿る人を目にすることが仕事柄あります。
だからこそ、ここで紹介した”転職できない人の特徴”に一つでも当てはまるのであれば、それを解消するだけで、少なくとも転職できない(転職できない人の末路を辿る)ということはないはずです。
改めてどういった特徴だったか、おさらいしてみましょう。
・自己評価が高い
・自己評価が低い
・理想が高い
・時間がない
・身なりに気を遣わない
例年1月~3月は、もっとも転職市場が活発になる時期です。
転職を考えている人、これから転職活動する予定の人は、これらの点を頭の片隅において転職に進んでもらえれば幸いです。
そうすることで、希望に反して”転職できない人”が少しでも減ることにつながるのではないかと思います。
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