LP制作について (マーケティング業務)
こんにちは、現役外資マーケターのKeiです。
今回は、ランディングページ制作について書きたいと思います。
そもそもランディングページとは何でしょうか?
ランディングページ(Landing Page)は、検索結果や広告等を経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。
特にWebマーケティングの文脈では、その中でも特に、訪問者のアクションを誘導することに特化した縦長のレイアウトのページを指します。
あまり言葉に馴染みがない方にとっては普通のウェブページの中で訪問者が最初にアクセスするページと思っていただければ問題ないです。
ではランディングページは一体何のために作成するのか?それは、訪問者向けにランディングページを通して自社製品の訴求を根拠と共に提示し、訪問者を啓蒙し、訪問者が購入意欲を高め、結果オンラインまたは店頭で購入をしてもらうために作成します。
大体相場は数十万円です。代理店によって値段が異なってきます。
ではこの業務で事業会社のマーケターはどう関わるのか?
それは、ランディングページのワイヤーフレーム(構成)作成、モックアップ(プロトタイプ)作成、社内承認、代理店へのディレクション、進捗管理になります。以下説明していきます。
1. ワイヤーフレーム作成
意外と時間がかかるのがこの作業です。基本的な構成は以下のようになります。
1. Hook(フック)
訪問者の気を引く画像やキャッチコピーがまずはあります。重要なポイントはいかに訪問者の心を捉えるかです。
2. What (訴求点)
自社商品・サービスで一番アピールしたいポイントを記します。その時のブランドのコミュニケーション(例えば、CMや店頭など)と一貫性を持っている必要があります。
3. Why (Reason to believe)
訴求点をアピールするだけでは消費者に、「企業のポジショントークでしょ?」と思われる可能性があります。なのでここで科学的根拠やECサイトでの口コミなどを記載し、訪問者に購入すべき理由を提示していきます。
最後はCTAと呼ばれる購入ボタンを複数箇所に設置すれば完成です。はじめに置いて、訴求点の説明後に置いて、RTBの後に置く、という風に、消費者の購入レベルに応じて、複数設置するのが一般的です。
すぐ購入した人のために1st viewでも置きますし、十分購入を検討したい方のためにRTBを充実させ、最後に置く必要も出てくるわけです。そのようにして購入率を最大化します。
2. モックアップ作成
さて、ワイヤーフレームができたらモックアップを作成します。聞きなれない言葉かもしれませんが、プロトタイプのことです。
要は社内で承認をとるため、仮で作成するイメージになります。代理店にお願いすることもありますし、自分でパワポで作成することもあります。
この際に大事になるのが、きちんとワイヤーフレームのそれぞれの要素(画像、キャッチコピー)が適切なものになっているか?そして順番は適切かどうか?になります。
3. 社内承認
最も面倒でかつ、最もエキサイティングなのがこの社内承認です。矛盾していると感じるかもしれないです。ただきちんと社長承認が得られた時は嬉しいものです。
重要なポイントは、ページ作成またはアップデートをする必要性を説明し納得してもらうことです。かつ要素、順番が適切であることを論理的に説明できることです。
特にConsumer Flow(消費者がどのように購入まで至るか)は見える化することでそのページの意味がよりクリアになります。
4. 代理店へのディレクション
社内承認が得られたら、代理店へ制作をお願いすることになります。基本的に要素と順序を共有し、デザインは任せるのが一般的です。
代理店の機能を最大限レバレッジするために、HOWの部分はあまり伝えない方が良いです。やはりプロの視点でデザイン、CTAの位置などはベストなものを提案してくれます。
もちろん、全体のトンマナ(雰囲気)は伝える必要があります。例えばブランドのイメージカラーなど。大枠は伝えて細部は任せるのが基本姿勢になります。
5. 進捗管理
デザイン案が代理店から提供され同意したら、あとはITに依頼し実行に移すだけです。ただし、遅れが生じることがよくあるので、進捗管理を行う必要があります。
以上になります。大体1〜1.5ヶ月ほどになることが多いでしょう。もしあなたがプロジェクトリーダーに指名されたとしたら、全体のスケジュールを大まかに描き、
関係者とキックオフの会議を開いて、それぞれのプロセスの日程感に問題がないか確認し、修正を加えた上で実行に移します。
全体を通して、ブランドとして訴求したい点をクリアにしてワイヤーフレームを作成し、モックアップを作成して社内承認を得る。そして代理店にディレクションして公開まで進捗管理を行う。
こうした一連のプロマネが体験できる業務でもあります。事業会社のマーケターの仕事の一つとして参考にしていただけたらと思います。
ではまた。
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