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肌感覚

〜若いあなたへ〜
若い時に一生懸命学んだことは、気付かないようでも、かならず身に付いている。それは肌感覚。 

今で言えば、働き過ぎで問題になるかも知れないが、実はそれが後々どれだけ大切なものかという事に気付く。

私は制作の現場で仕事をしていて、人の気配から感じるようになったのは、生の情報番組でスタジオのアシスタントミキサーとして現場の仕事の経験があるからだと思っている。

『感』ではないが、そこがわかる。
その肌感覚はとても大事。

TVの仕事は、最大のお客様である視聴者の皆様に見える部分がすべての様に思われがちだけれど、違う。 

私が、この仕事をしていてそれこそ肌感覚で感じている事は、TVの向こう側の人に、伝わるということ。切り取りはその四角いモニターだけれど、その枠の外側のカメラマンやスタッフの想いが伝わるということ。

そういう意味で出演している人だけでなく、みんなで創り上げているものだと思っている。

 生番組などは特にそうだ。だからそれに携わる人は物凄く大事なのだと、私は思っている。でも、それはどのような業種、何においてもそうだろう。造り手側の想いが相手には必ず伝わる、世の中はそうやって出来ている。

報道部でOADをしている私の仕事としては、放送に入る前は、視聴者の気持ちで、取材して来た記者やカメラマン取材された人の気持ちで、放送に入ったらキャスターの気持ちになって番組をお届けしている。(合ってるかな?)

番組の尺に入れるべきか、入れるためにはどのように調整するか、そんな事を考えながら仕事を進めている。 

若い時に一生懸命やっていると自分では気づかぬ間に、それを気遣う事ができるようになる。それってかなり凄いと思う。それが肌感覚かなぁと思う。

営業職の人は営業職の、技術職の人は技術職の肌感覚があるから、それが上手く持ち寄られるといいものが出来るだろうなぁ。それぞれが主張して、それぞれを尊重して、いいものが出来るよね。

では、どうやってその肌感覚を身に着けるかというと、それは日々の積み重ね。若い時の感受性を働かせて、多少不本意なこともあるかもしれないが、少し頑張ってみる。配属されたところで、とにかく可愛いく咲いてみよう。可愛く咲くために努力してみよう。

それが後の自分の血となり肉となる。
肌感覚ほど助けてくれるものは無い。
頑張れ!

ただ時を重ねるとそれが間違っているのかも知れない…と不安になる事もある。 

ひとつ、ヒントを教えるとすれば、その部分で一番近い上司とどうしても合わなければ…
即、離れた方がいい!
そこに居て自分でどうにか出来るとは思わない方がいい。離れて!直ぐに。
いのち短し恋せよ乙女だ。
読んでいただきありがとうございます❤️
2021.11.2 

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