見出し画像

優しい月曜日

 「カンペ」放送の時にキャスターが手元の原稿を見ずにカメラ目線で伝えられるように、カメラの直ぐ近くに掲げられる様に見やすく原稿を大きく書き写したもの。

以前は手書きがほとんどで、それが仕事のADさんなどは、夜なべして書くこともあったようだが、ニュースの場合は顔出しが少ないので、カンペも少しにしている。今はパソコンに打ち込み、綺麗な文字を色付きで出すこともできる。

キー局などには、専用の機械があり、打ち込めば映し出してくれて、出演者は原稿を手にしなくても良いように工夫されている。

あの機械はいくらするのかなぁ…
キャスターが下を見なくて済むので、とてもいいなぁと思うが、私の勤めているところでは、その機械は導入されておらず、ワードでの打ち込み作業、スケッチブックやボードへの貼り付けとなる。

一人ではなかなか出来ないので、たくさんの人に手伝ってもらっている。

本当はフロアの仕事でもあり、請け負って信用を得たいところだが、一人なので今は手一杯でそこまで出来ない。

残念だと思っている。
人手が、かかるところにはかかるのだが、いないのだから仕方ない。

原稿は、写し間違えをしないためにキャスター自身が書くこともあるし、大抵はこちらで書いて最終チェックをしてもらう。 

 カメラの前に出すにもコツがある。
ただ出せばいいというものでは無い。キャスターの目線がずれないように、カンペは横に読みに合わせてスライドする。

小さなところだが、だいじなとこだ。
人の目線というのは、ほんのちょっとした動きでもわかるので、なるだけカンペを追っているようには見えないように、今読んでいるところをカメラのレンズの真ん中に来るように少しずつスライドさせる。

そうすることで、キャスターの目線は動かさずとも、読む文字がキャスターの目線に入って来る形になる。 

今日は肝心なカンペを表裏違うものを出してしまった。本の3行の文章だったものの!大失敗💦

キャスターは「短かったからいいか」と思ったそうで、何も言わずにカメラ目線で違う文章を伝えてくれた。

私は文章の違いに、ん?と途中で気付き申し訳ない。気付いた時には、読み終わっていたので、終わってから謝ることとなった。

「短かったから大丈夫ですよ」と優しいお言葉。ありがとうございます!すみませんでした。以後気を付けます! 

そんな優しい月曜日。ありがとうございました。また明日から頑張りましょう。
なんて素敵な私たち

読んで下さりありがとうございます❤️
2021.10.18

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?