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初のスノボ 挑戦と失敗と成長 #5

上手な人たち

超初心者コースを快適に滑れるようになった僕たちは、次のコースにレベルアップすることにした。

まず感じたことは、人が多い!

それまで、自分たちがいた超初心者コースには、あまり人がいなかった。上のコースから滑って来て、食堂にいったり休憩する人たちが通るぐらいだった。

上のコースはなんというか、活気があった。

それまでと違うリフトに少し緊張した。人が沢山いて、(もしここで転んだら、恥ずかしいな)と思った。

無事に二人でリフトに乗ることが出来た。

左下にはコースがあって、モーグルと呼んでいいのかわからないけれど、端の方にはでこぼこしたコースがあった。

滑っている人たちを見ると、みんな上手だなと感じた。ボードの側面を使って滑っていたり、急な斜面なのに後ろ向きで止まっている人もいた…

(ブレーキが上手だったら怖くなくなるんだろうなー)と思った。

そんな光景を見ながら、僕たちは盛り上がった!


上手くなってる

リフトから降りると、道が左右に分かれていた。看板に寄ると、右のコースの方が易しいらしかった。

僕たちは、迷わず右に進んだ。(笑)

右のコースに進んで思ったことは、斜面がさっきまでのコースよりと明らかに急だということ。あとは、木に囲まれていて(ぶつかったら痛いな…)と思った。

少し怖かったけれども、思い切って滑ってみると問題なく滑れたし、上手く止まることも出来た。結局、最後まで一度も転ばずに滑ることが出来た。

僕は(上手くなってるんだ)と思い、嬉しかった。

超初心者コースで学んだことが、着々と身に付いていたのだと思う。


さらに次のコースへ

友人も自分のレベルアップを実感していた。

僕たちは(次のレベルにいったら、どうなるんだろう)という好奇心をくすぐられた。自信を感じた僕たちは、次のレベルに行くことにした。

リフトに乗っている最中は、他の人の滑りをずっと見ていた。(自分にも真似できることはあるかな)と考えていた。

リフトが到着して、今度は左のコースに進んだ。そして、その感想は…

怖い!!

そこで、さっきのコースがなぜ難しくなかったのか気が付いた。

確かに斜面は急だったけれども、一つの斜面が短かった。だから、スピードが出ても、すぐに平面に辿り着いて減速できるのがわかっていた。

対して、今回のコースは一つの斜面がずーっと続いている。つまり、上手くブレーキがかけられないと、そのまま加速し続ける。

さらに、今回のコースは人が多く、衝突の可能性も高くなっていた。

(終わった…)

そう思った。


まだ初心者

今回のコースでは、それまで身に付けたことが通用しなかった。

左右に曲がって止まろうと試みたけれども、下に進む力が強過ぎて少し方向が変わるだけだった。

まさに初めて滑った時の様に、コントロールを奪われてしまった。そして、コントロールを奪われると怖い。

何とか人にぶつからないように、転びながら下まで降りて来られた。さっきまで少し感じていた自信を踏みにじられた…(笑)

(やっぱり、まだ初心者なんだな)と実感した。

それぐらいで、帰りの時間を気にしなければいけなかったので、最後は右のコースと超初心者コースを楽しんで終わりにした。


帰り

僕たちは、少し早めに帰りの準備をした。初めてだから、着替えやレンタルの返却に余裕を持ちたかった。ただ、理由は他にもある。

クレミアソフトが売っていた!

僕はアイスが好きでよく食べるけれど、それまで一度もクレミアソフトを食べたことがなかった。売っている場所が少ないのと、少し値が張るのでいつか食べようと先延ばしにしていた。

だから、それを楽しむための時間を確保していた。

食べてみると衝撃のおいしさだった!!

スノボで疲れていたせいかわからないけれど、一口ごとに牛乳の濃厚な風味と、甘さが伝わってきた。さらに、持ち手になっている生地もソフトと抜群の相性だった。

その後、僕たちはバスに乗って東京に帰った。周りの人たちは、ほとんど疲れて寝ていた。

僕も友人も半分以上の時間は寝ていたと思う。それでも、最後の方は二人とも起きていたので、それぞれの将来の話をした。

良い一日だったなという気持ちと、終わってしまったなという切なさを両方感じた。


おわり

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