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母音は色彩に似ている #3 英語の母音は色彩に似ている

「母音は色彩に似ている」第3回の記事は、英語の母音は色彩に似ているです!

第1回の発音記号のすすめでは、英語の母音には日本語の「あいうえお」の間(あいだ)の音があることをお伝えしました。

第2回の「あいうえお」がわかっていない日本人では、英語の「あいうえお」にあたる母音の重要性をお伝えしました。

第3回の今回は、英語の母音が色彩に似ていることの詳しい説明をしていきます。

最後までお付き合い頂けると嬉しいです^^

※発音については、アメリカ英語に基づいてお伝えしています。


「あいうえお」以外の母音

第1回の発音記号のすすめでお伝えしたように、英語には「あいうえお」の間(あいだ)の音がたくさんあります。

「apple」の「a」は日本語の「あ」と「え」の間(あいだ)の音と言われています。

私は中学生の時に初めてこの言葉を聞いたと思います。しかし、当時の私は意味がわかりませんでした…

母音と言えば「あいうえお」しかないと思っていました。

それに「あ」と「え」は全く別の音だと思っていたので、間(あいだ)に音があるなんて想像できませんでした。つまり、「あ」と「え」に繋がりあることが全くわかっていませんでした。汗

しかし、繋がりがあることがわかっていないなら、繋がりを「あ」と「え」を繋げてしまえばわかります!!


間(あいだ)の音の正体

「あ」と「え」に間の音があることを理解するのは簡単です!まず、「え」の音を長く伸ばして声に出してみて下さい。

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これ、くれぐれも人前ではやらないようにして下さい。(笑)

※周りの人にどう思われても、責任を取りかねます

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と伸ばしたら、息や声を途切えさせずに、少しずつ「あ」の音に変えていって下さい。そうすると、「え」から「あ」の音に変わる途中に「え」とも「あ」とも言えない音が出ていることがわかります!

えーーぇーーぁぇーぇぁーーぁーーあーー

みたいな感じです。これを文字で上手く伝えるのは非常に難しいのですが、頑張ってなんとかくみ取って下さい!(笑)

この「ぁぇーぇぁ」の辺りに「apple」の「a」の音が存在しています^^


無数にある間(あいだ)の音

実は「あ」と「え」の間(あいだ)には無数の音が存在しています!

「え」に近いほど「え」の要素が強く「あ」の要素が弱くなり、「あ」に近いほど「あ」の要素が強く「え」の要素が弱くなります。

「え」の要素
100%       75        50          25         0
えーーぇーーぁぇーぇぁーーぁーーあーー
「あ」の要素
0%         25         50          75        100
えーーぇーーぁぇーぇぁーーぁーーあーー

それぞれの音によって、「え」と「あ」の割合が変わります。例えば…

ぇ   「え」が85%、「あ」が15%
ぇぁ  「え」が40%、「あ」が60%

繰り返しになりますが、これを文字で上手く伝えるのは難しいので、理解できるかに関しては、皆さんの頑張りだけが頼みの綱(つな)です!(笑)

このように、「あ」と「え」の間(あいだ)には無数の音が存在しています。そして、これは「あ」と「え」の間だけではなく、他の母音に言えます!

「apple」の「a」   「あ」と「え」の間
「hook」の「oo」 「う」と「お」の間
「hot」の「o」   「あ」と「お」の間
「is」の「i」     「い」と「え」の間

これが「英語のあいうえお」に使われている音です!!


色彩にも間(あいだ)に無数の色がある

これを色彩に置き換えて考えると、とてもわかりやすいと思います!

例えば、「赤と青の間(あいだ)の色」と言えば、です。しかし、紫にもたくさんの種類があります。赤に近い赤紫という言葉がありますが、その中でも限りなく赤に近い赤紫なのか、それとも青の要素が強めの赤紫なのか…

このように、それぞれの色の間(あいだ)には無数の色が存在します。ここから少し考え方を変えると、色彩というのは無数にある似た色の中から、一つの基準をつくったに過ぎないということです。

を例に出すと、もともとの基準となる色があったのではなく、無数にある赤系の色の中から「よしっ、この色を普通の赤にしよう」と決めたということです!


母音は一つの基準

色彩には、日本国内のJIS規格や国際規格があるそうです。

これと同じように、日本語の「あいうえお」も一つの基準に過ぎません。無数にある「あ」に近い音から、「あ」という一つの基準を作っています。

そして、これは英語や他の言語にも同じことが言えます!

しかし、多くの日本人は日本語の「あいうえお」を使って、英語学習をしています。これを色彩に例えるならば…

アメリカでは、紫=赤紫
日本では、紫=青紫

日本人は赤紫という色を覚えようとせずに、そのまま青紫で代用している

このような状態です。(^_^;)

まずは、アメリカで使われている赤紫という色をきちんと理解して、それを使えるようになることが大切です!


次回に続く…

今回は、日本語の「あいうえお」の間(あいだ)には無数の音が存在していて、それは色彩と似ているというお話をしました。

また、日本語と英語では母音の基準が違うこともお伝えしました。

では、日本語とは基準が違っている英語の母音を、どのように身に付けていったら良いのでしょうか?

次回は、そういったお話をさせて頂きます。良かったら、またお立ち寄りください^^

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