初のスノボ 挑戦と失敗と成長 #1

2018年 冬

僕は人生で初めてスノボを経験した。


人生初のスノボ

ある日、友人の一人から誘いを受けた。

「今度一緒にスノボに行かない?俺やったことないんだよね。」

僕もスノボの経験はなく、ずっと気になっていた。

それまで何度か誘われたことはあったけれど、なんとなく不安だったり、新しいことを始めるのが億劫だった。

でも、(何事も経験してみよう)と思って、その場で返事をした。

下調べは友人が全てやってくれた。そして、誘いを受けた次の月には、計画を実行していた。

僕にはスノボが好きな幼馴染みがいる。それまで彼からも何度もスノボの誘いを受けているが、断ってきた。

彼は当日の待ち合わせ場所の近くに住んでいたので、前日は彼の家に泊まった。

確か、ゴーグルや転んだ時にお尻が痛くならないためのパンツを貸してくれた。

彼から一つ教えてもらったことがある。

「この時期は雪が溶けてくるから、転んだら痛いよ。初心者が行く時期ではないよ。」

…………………………

(まあ、何事も経験だな)と思った。


二人の素人

当日、東京駅の近くのバスターミナルで友人と待ち合わせをした。

いつもと違う駅から電車に乗って、朝早くに到着した東京駅は、いつもと違う感じがした。

旅行の時にいつも味わう、そわそわした感じだ。

そこからバスに乗って、ゲレンデに向かった。道中では、お互いの近況報告や雑多な話をした。

お互いが好きな英語の話やお笑いの話をしたのを覚えている。話をするのは好きで、現地に到着するまでずっと話していた。

でも、スノボの話はしなかったと思う。理由は、二人ともスノボについては、何も知らなかったからだ。

話さなかったというより、話す内容が思い付かなかった。

僕は、15年以上前に一度だけスキーをしたことがあるだけ。友人はスキーの経験すらなかった。

そんな二人が、何もわからないままスノボに向かっていた。


ニ度目のゲレンデ

ニ、三時間後、現地に到着した。

バスから降りた時、当たり前だけれど(東京より寒いな)思った記憶がある。

普段、山に行く機会なんて行かないから、iPhoneで壮大な山の写真を撮った。

初めに、ウェアやボードなどの道具をレンタルした。順路を進んだら、必要そうなものは一式手に入れることができた。

もちろん、機能の違いなんてわからないから、かっこ良さそうなやつを選んだ。

ロッカールームで着替え終わると、(ついに、スノボをするんだ)と実感が湧いてきた。

ゲレンデに向かう途中で食堂が目に入った。ランチが楽しみになった。

そして、ようやくゲレンデに出た。

眩しい!!

人生で二度目のゲレンデだったけれど、眩しすぎて驚いた…


何もわからない

僕は、ゲレンデの眩しさと美しさに気持ちが高まった。

しかし、僕たち二人には早くも試練が待ち受けていた。

ボードの付け方がわからない…

(そもそも、ブーツは固定してるのかな)とわからなくなった。

激しい動きをすることを考えると固定されていると思うけれど、ボードを足で漕いでる所も見たことがある。

僕は、そのレベルの認識でゲレンデまでたどり着いてしまったのだ。

ボードを観察したり、友人と話したりして「これは固定するんだな」と結論を出した。

そこからは順調にリフトで上まで登り、滑り始めてみると意外と上手く滑ることが出来た…

…と言いたい所だけれども、そこまでの道のりは、まだ遠い。

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