見出し画像

【問題解決のパターン16】適度に加減してステップで達成する

何かを達成するためには、目標を決めることが大切です。

しかし、最初から目標を100%達成することは難しいかもしれません。

「完璧を目指しすぎて、疲れてしまう」と逆効果になってしまいます。

そんな時に使えるのが「発明原理16 アバウト」です。

目標値にを持たせて、ステップで達成する方法を解説します。

発明原理16 アバウト

次の図は「発明原理16アバウト」のイメージ図です。

図1.アバウトのイメージ図

最初から正確な量にするのは難しいので、まず多めにすくってから、後で多い分を除く方が簡単です。

「発明原理16アバウト」のサブ原理は次のようになります。

  • サブ原理A:100%の達成が難しい場合は、少し上(多め)か、少し下(少なめ)を狙う

サブ原理A:100%の達成が難しい場合は、少し上(多め)か、少し下(少なめ)を狙う

最初から目標を100%達成することは難しいかもしれません。

そんな時は、目標値にを持たせて、以下のステップで達成することができます。

  1. 目標の少し上(多め)か、少し下(少なめ)を狙う

  2. 後で修正して100%にする

「粉/粒状のもの」は、正確な量を計ることが難しいです。

そんな時は、計量スプーンで多めにすくって、すりきりで正確に計ることができます。

図2.多めにすくって、すりきりにする

ここでのポイントは、後のすりきり(つまり修正)で正しい量にすることです。

サブ原理Aの適用例は以上です。

アバウトとは良い加減

アバウトというと「大ざっぱ」といった、あまり良くないイメージがあるかもしれません。

アバウトには「いいかげんな」という意味もありますが、漢字にすると「いい加減な」になります。

この「いい加減」を良い加減にしたのが「発明原理16アバウト」です。

目標値に適度な加減を加えて、ステップで目標を達成します。

  1. 目標の少し上(多め)か、少し下(少なめ)を狙う

  2. 後で修正して100%にする

最初から目標の100%達成を狙うと、多くのエネルギー(労力)が必要になります。

「アバウト」原理を使って、効率的に目標を達成することができます。

「発明原理16アバウト」で、発明原理【グループ2】は終了となります。

次回から、発明原理【グループ3】がスタートします。


問題解決のパターン集を出版しました。電子書籍(キンドル本)です。
発明原理グループ1(01分割〜08つり合い)を1冊にまとめました。
アイデア発想のチェックリストとしても使えます。
※Kindle Unlimited 会員の方は、追加料金なし(¥0)で読み放題です。

シリーズ記事

  • 次回の記事

  • 前回の記事

  • シリーズの最初の記事

参考文献

  1. Darrell Mann 『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第10章 問題解決ツール-技術的矛盾/発明原理」

  2. Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「付録 B.発明原理」

  3. 高木芳徳『トリーズ(TRIZ)の発明原理 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考』の「第2部 40の発明原理」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?