見出し画像

システム思考で「木を見て森を見ず」を防ぐ

木を見て森を見ず。

目の前の物だけを見て、全体を見落とすことの例えです。

ものごとの一部だけに気を取られていると、本質を見落としてしまうことがあります。

「木を見て森を見ず」を防ぐうえでシステム思考は効果的です。

システム思考

システム思考とは「ものごとをシステムとしてとらえて多面的に考える」思考法です。

」をシステムとして、その上位下位も見ます。

  • 上位システム:

  • システム:木

  • 下位システム:枝、葉

図1.上位システム/システム/下位システム

「システムと上位システム」を見る(木を見ても見る)ことで、全体がわかります。

さらに「システムと下位システム」を見る(木を見て枝葉も見る)ことで、木のことがもっとわかります。

時間・空間図

システム思考では「システムの時間・空間図」をつくります。

図2.システムの時間・空間図

図の縦軸空間軸です。

図3.時間・空間図の縦軸

システムを中央にして

  • 上の欄:上位システム内の他のシステム

  • 中央の欄:システムにするもの

  • 下の欄:下位システム(構成要素)

を記入します。

横軸時間軸です。

図4.時間・空間図の横軸

現在を中央にして

  • 左の欄:過去

  • 中央の欄:現在

  • 右の欄:未来

となります。

「木を見て森も見る」方法

システム思考で

  • 木→システム

  • 森→上位システム

に設定して「時間・空間図」をつくります。

図5.木の「時間・空間図」

そして「空間軸」を上位下位に広げます。

さらに「時間軸」を過去未来に広げます。

すると、木の「さまざまな面」が見えてきます。

図6.木の「さまざまな面」

システム思考で、多面的に見る方法です。

シリーズ記事

  • 前回の記事

  • 次回の記事

関連記事

関連書籍

※Kindle Unlimited 会員の方は、追加料金なし(¥0)で読み放題です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?