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システムの発展パターン6【システム内の不均一な発展】

システムの発展パターン1~5シリーズ記事で説明してきました。(参考文献1、2,3)

  1. 細分化

  2. 可動性の向上

  3. 制御の向上

  4. 人手作業の置き換え

  5. ミクロレベルへの移行

  6. システム内の不均一な発展

今回は、最後のパターン6を説明します。

発展パターン6:システム内の不均一な発展

「システム内の不均一な発展」は、次のようになります。(参考文献4、5)

  • 構成要素の発展の速度は均一ではない

図1.システム
図2.システムの構成要素

システムの発展において、システムの構成要素が、すべて同じ速度で発展するわけではありません。

つまり、構成要素の発展の速度は均一ではないということです。

次の図は、構成要素A構成要素Cだけが発展することで、システムが発展するようすを表しています。

図3.システム内の不均一な発展1

また、システム全体の理想性は向上しても、ある構成要素の単独の理想性は向上しないことがあります。

さらには、システム全体の理想性を向上させるために、ある構成要素の理想性が低下する場合もあります。

次の図は、構成要素Bが、そのような状況であることを表しています。

図4.システム内の不均一な発展2

システムの発展を考えるうえで、「システム内の不均一な発展」を認識しておくことは大切です。

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参考文献

  1. 日経メカニカル編集『超発明術TRIZ シリーズ3 テクニック編「図解 40の発明原理」』の「第2章 TRIZ入門」の「5.技術システムの進化」

  2. Darrell Mann『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第13章 問題解決ツール-技術進化のトレンド」

  3. Yuri Salamatov『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「9.予期しないことの予測:システムの進化」

  4. Darrell Mann『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「13.5逆転して見えるトレンド」

  5. 日経メカニカル編集『超発明術TRIZ シリーズ3 テクニック編「図解 40の発明原理」』の「第2章 TRIZ入門」「5.技術システムの進化」

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