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SONG

12
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2022年11月の記事一覧

RAIN

時だけが知っていた いつの日も幸せの果てに訪れる別れを
何も知らずにいた 雨の空を見上げてた

出逢いは束の間の優しさで心を満たしてゆく 時に悲しみを残して
不意にすれ違う人の波に安らぎを見ながら 今はここに佇んでいたい

月の見えない夜にも似たすれ違う街の人々も 見上げた瞬きにいつかのあなたを見てた

降り注ぐ雨の中で愛は言葉を持たずに静かに孤独を包み込んで
行き場を失くした夢があふれて色褪せて
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flowers

扉は固く閉ざされたまま花は枯れていた 木の葉が舞い散るように君を見つめていた

それぞれの道はゆるぎない二人の夢の為に 固く閉ざした唇を開けてそっと囁いた
「出逢いの先にはいつでも別れが待っているから」

巡る季節に想いを寄せてあの花が咲き乱れる頃 また逢えるその日が来るまでどうか待っていて
その瞳閉ざさないでいて 逃げる事を恐れないで 遠い日々はこの胸の中色褪せずに生きている

胸に数える傷だけ
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Overture

目に見えるものに心が奪われて大切な何かを失った 何度めか季節が変わる頃
別れは決して怖くなかった それが大人になる事だってどこかで気付いていたから
いつか笑顔からはぐれる時が来たとしても 今は温もりを信じていたい
何も見えない暗闇でも確かに聴こえていたよ あなたの優しいあの鼓動

終わりなき旅 そう誰もが愛の意味を探して今日も変わらず生きている
答えはきっと道のりの果て あなたが笑ってくれれば全て
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