【介護】認知症のお義父さんと同居開始。身内でも価値観は違うと感じた話。
こんにちは!
keiです。
不妊治療と同居しながらの介護を同時進行していた私。今回は介護を始めた頃について書きたいと思います。
お義父さんについて
お義父さんはどんな人?
65歳くらいから認知症が始まったのではないかと思います。
明るくて優しい穏やかな方です。
話すことも人の話を聞くことも好きで、誰とでも仲良くなれる方。
早くに奥様を亡くし、子育てを頑張ってこられ、ご自身のお母様の介護もしていました。
お母様が亡くなってから認知症が発症したのではと思います。
同居した当時は、見た目では全く認知症の人とは分かりません。
足腰しっかりしていて歩けますし、話せる。
でも短期記憶がありませんでした。
数秒前に話したことを忘れて、また同じ話をするの繰り返しでした。
お義父さんが認知症ではないかと思ったきっかけ
結婚式の場所や日時を何回伝えても覚えてもらえなかった。
親戚の集まりなど、約束しても忘れて参加できない。
家に同じものがたくさんある。
そばや袋など、消費しきれないほど。飼い犬の水皿がカビだらけだった。
食パンを牛乳につけたものをずっと放置している。
犬の薬を全く飲ませていなかった。家が汚かった。スリッパなしでは歩けない。
同じことを何回も聞いたり話す。
同居について
同居を始めた理由
お義父さんは自営業を1人でしていた為、仕事の管理ができないのではと思った。
お義父さんの体や生活環境が心配。
犬の健康が心配。
同居しなくてもお義父さんをケアできる道もあったかもしれません。
ただ、自営業が家でしかできない業務で、誰かが家でサポートしなくてはいけない状況だったので同居をすることを選びました。
同居を始めてどんなことをしていたか
お義父さんの仕事関連を共有し、サポートする。
食事を作って一緒に食べる。
家でテレビを見て過ごすことが多かったので、外に連れ出す。
時間管理。ご飯の時間を知らせたり、お風呂を用意して入るように促すなど。
お義父さんの部屋掃除。
病院の付き添い。
文字にするとシンプルで簡単そうなことなんです。
お義父さんは好きでしたが、やはり他人であり、そして認知症という病気を抱えている人をサポートしながら一緒に住むということは、とても大変でした。
なんでもそうですが、実際やってみて分かることが沢山ありました。
始めは嫁の私が頑張らなくちゃと無理しすぎて、勝手に疲れていました。
今考えると、そこまでやらなくて良かったなと思います💦
最初はどの程度やればいいのか加減が分からなかったんですね、、、介護も同居も初めてでしたから。
同居を始めた頃の様子
この頃、私は正社員のフルタイムで働いていました。
泊まり勤務を伴うシフト制で、かなり体力勝負なところがあり、仕事をして帰宅するとクタクタ。
なのに、毎日帰宅すると驚きの光景です。
犬が階段の踊り場に閉じ込められて立ち往生している。
犬がソファから降りられずお漏らししてソファが汚れている。(お義父さんが犬好きで、一緒にソファに座って過ごしているが、そのまま放置してしまう)
皿洗いをしてくれているが、ものすごい量のお皿が出されている。
ドラム式洗濯機の使い方が分からなかったようでエラーで止まっている。
家のシャッターが半空きのまま放置。
誰もいない部屋の電気がつけっぱなし。
トイレにおしっこが沢山飛び散っている。
おしっこを尿瓶にすることがあり、洗面所におしっこを流していることもあり、洗面所が臭い。
トイレに行くのが面倒な時は部屋のゴミ箱でしてしまっている。
仕事に行く前に食事を作り置きしても、食べてもらえていない。
病院に行かなくてはいけないから家で待っていてと言っても出掛けてしまう。
同居を始めた頃はこんな感じでした。
帰宅してから自分のことだけ済ませて早く寝たいのに、1時間くらい掃除をする日々。
自営業の仕事のメールをチェックしたり、着信履歴を見たり、仕事の見落としがないかの確認もしていました。
早くも同居を後悔しました。
周りの協力を得られない状況
夫のお姉さん
夫にはお姉さんがいます。
夫と私は
「お義父さんにはサポートが必要だ」
と思って、同居をはじめたわけですが、
お義姉さんは
「同居は必要ない。パパはそもそも認知症じゃないから。仮に火元の始末を忘れて火事になったり、道に迷って事故にあったとしても、それがパパの人生だから。」
という考えでした。
当時の私は驚きを隠せませんでした。
なんてドライな考えなんだろう、、、
今となっては、人それぞれ価値観やフィルターは違うから仕方ないとも思えるのですが、若かった私は「信じられない!自分の親なのに放っておくの!?」と思いました。
(いや、、今でもドライすぎると思います)
夫のお姉さんの旦那さん
夫婦2人だけでお義父さんをサポートする同居生活に疲れ、お義姉さん夫婦に相談しにいくことにしました。
せめて月に一回だけでもお義父さんと過ごしてほしい、どこかに連れ出してほしい、、
家で夫婦でゆっくり過ごせる日が欲しい、と思っていたんです。
お義姉さんはドライな考えの方なのですが、お義姉さんのご主人はもっとドライな人だと思い知るのでした、、、
お義兄さんの考えはこうです。
「こちらは同居してなんて頼んでいない。
keiちゃんたちが決めて同居してるんだよね?
なんで俺たちが自分たちの休みを犠牲にしなきゃいけないの?
俺の母親も1人で暮らしているけど、1人で暮らせなくなったら施設に入ってくれって予め言ってある。自分はサポートできないからって。
keiちゃんたちは自分たちでやるって決めたんだよね?」
おっしゃる通り、自分たちが同居して介護することを決めたんです。まさかそんな冷たく突き放されるとは思いませんでした。
ここまでのまとめ
おにいさんの言う通り、同居を決めたのは私たち夫婦。
同居する時に、お義姉さんには相談して同居も認めてもらいました。
確かに、私たちと一緒に介護を手伝ってくれとはその時言わなかった。
私たちとしては家族で助け合うのは当たり前のことだと思っていたんですよね。言わなくても、お義父さん(お義姉さんからしたら実の父親)を支えるものだと。
でも人それぞれ考え方は違うんですよね。
身内に助けは求められないと思ったので、公的サービスを調べはじめました。
お義父さんは歩けて元気な認知症の状況だったのですが、自由に歩き回れると家にいてもらうのも大変ですし、自分が留守の時に仕事のお客さんが来たらどうしようとソワソワする日々でした。
(実際にお義父さんがアポイントを忘れていてスケジュールに入れておらず、いきなりお客さんが来た時は本当に焦りました、、、)
長くなったので次に続きます!
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