大学続ける?それとも辞める?
皆さんは、「大きな分岐点」に遭遇したことはありますか?
高校・大学の入試や就職、転職など、人生には人によって様々な分岐点があると思います。
私も、大きな分岐点に遭遇しました。
それは、
「大学を続けるか、辞めるか」
その体験談をシェアします。
1,突然の除名通告
私は、大学に進学しました。
高校3年間で勉強にハマって、大学の推薦入試に挑戦できる機会を得て、それに合格。
晴れて大学生としての一歩を踏み出すことができました。
そこでは、当時の私が好きだった「歴史」。
その分野を広く、深く学ぶ日々を過ごしていました。
しかし、その生活に突然、暗雲が垂れ込めます。
大学2年生の冬ごろ、もうすぐ年末休みがやってくる時のことです。
親から電話がかかってきました。
「ゴメン。学費が払えなくなった。」
そう伝えられた時、私の背筋はゾッと震え上がり、頭が真っ白になりました。
それと同時に、「学費を払えない場合は除名処分とする」という通知が知らされました。
「これは、どうすればいいんだ…?」
やってしまったという後悔と焦り、先の不安が一気に溢れたのを覚えています。
ただ、今振り返ると、こうなったのは必然だったのかもしれません。
当時は学費のことを甘くみていました。
「奨学金を借りているから、大丈夫だろう」とたかを括って、アルバイトはせずに勉強に没頭。
それがこの事態を引き起こしたのかもしれません。
いずれにせよ、私は大学を「続けるか、辞めるか」という大きな選択を迫られたのです。
2,決断と、その理由
学費の不足によって起こった大きな選択。
「続けるか、辞めるか」色々と考えて数日が経った頃、ようやく決断できました。
。。。
。。。
「大学を、辞めよう」
それが、私のとった選択でした。
もちろん、「それしか選択肢がなかった」わけではありません。
続けるという選択肢もありました。
「学費を援助する」と言ってくれた友人もいましたが、それでも辞めることを決意。
こうして除名処分を受け入れ、大学生活は終わりを迎えました。
辞める決断に至った理由は3つあります。
①,大学の学びに疑問を抱いていた
実は、大学での学びにある疑問を抱いていました。
「将来に繋がるのだろうか…?」
日本史に世界史、中国史、アイヌ関連など、歴史に関連する学問を学んできました。
それら全て、新しい発見や考えがあって楽しかったです。
しかし、好きで学んできた歴史という分野を、自分の将来にどうやって生かせばいいのか。。。
そのビジョンが、全く見えませんでした。
それと同時に、大学の講義がイマイチだと感じ始め、大学2年生になった頃から少しずつ、不満が溜まります。
「内容が回りくどくて、わかりづらい。」
「聞き取りづらい。」
「自己満足のような講義をしている…。」
そんな不満もあって、
「将来に繋がるビジョンが見えない中、不満が溜まる講義を受けるのは、正直ツラい。
であれば、辞めたとしても大丈夫そうだ。
道はいくらでもあるから。」
そう思えたのです。
②,自分が起こしたことだから
そもそも、学費を払えなくなったのは、自分の責任です。
親と奨学金を頼ってアルバイトはせず、勉強に没頭した。
それが故に、起こった出来事です。
ならば、
「落とし前は自分でつけなければ」
そんな使命感があり、決断しました。
この時、私の友人から「協力するよ」と声をかけてもらったことがあります。
ありがたさを感じましたが、「友人に負担をかけさせたくない」という思いが強く、断念しました。
③,会社で働くのを避けたかったから
大学2年生のとき、「将来、今ある仕事がAIに取って代わられる」という内容の講義を受けたことがあります。
これを受けて、
「今ある仕事が無くなるのであれば、自分のスキルで稼げるようになればいいのでは?」
そう思うようになりました。
実際、現在はChatGPTといった生成AIが台頭してきたように、AIが仕事の大半を担う光景が現実味を帯びてきています。
それに加えて、当時は「ブラック企業」という言葉が、強く印象に残っていました。
「AIが仕事をする未来が来るのに、私たちがロボットのように働かされる。。。
それはちょっと、嫌だなあ。」
これら3つの理由が合わさって、大学生活に終止符を打ちました。
3,決断してから、どうなった?
3つの大きな理由が決め手となって、大学を辞める決断をしました。
「それじゃあ、大学を辞めてから何を経験したのだろう?」
そう思っている方もいらっしゃると思います。
最後に、大学を辞めてから起きたことをシェアします。
①,奨学金の負担を抑えられたこと
まずは、奨学金の負担を抑えられたことです。
ザックリ説明すると、
「奨学金とは、経済的に厳しい学生でも学費を払えるように、お金を貸す制度」
といったところでしょうか。
(*奨学金を説明しようとなるとややこしいので、詳しい説明は省きます。ご了承ください。気になる方は「奨学金とは」でご検索をお願いします。)
この、「お金を貸す制度」というのがポイントで、奨学金を言い換えると、借金です。
大学を卒業する、もしくは何らかの理由で大学から外れた後に支払いの義務が発生します。
私が選んで借りていた奨学金を卒業まで借りていた場合、その額は少なくとも4万円。。。
それほどの大金を毎月、支払うことになっていたはずです。
しかし、私は途中で離脱しました。
その結果、支払う奨学金は約1万円ほどに。
大学を辞めたことで、将来への負担を抑えることができたのです。
②,出費が減ったこと
次に、出費が減ったことです。
親が背負ってくれていた、重たい学費。
それを降ろすことに繋がりました。
また、その他教科書代や交際費といった出費も、降ろすことができました。
この経験から、
「重たいものは降ろそう。
そしてなるべく出費を抑えて、
お金を貯めよう」
そう考えるようになりました。
③,色々なことに挑戦できたこと
最後は、色々なことに挑戦できたことです。
大学を辞めてから、アルバイトを始めました。
そこでいただいたお金をやりくりしつつ、自分のスキルで稼げる仕事を探し、挑みました。
WEBデザインから始まり、動画編集やライター、コンテンツビジネス(←今、ココ)。
色々なことに手をつけました。
依頼をこなして報酬をいただく経験はできましたが、ツラさが上回って断念。
それでも、その過程で学びを得られたこと、、、
そして、挑戦できたことは良かったと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
大学を辞めたのは、誰かに言われたからではありません。
自分で考えて決めたことです。
もちろん、親や友人の意見は聞きました。
そのうえで、「自分はどうしたいか?」を考えて、最後は自分の意思で決断し、行動しました。
ただ、もし大学を続けていたら…
きっと今の私はいなかったと思います。
心身共に疲弊し、多額の奨学金を払い、仕事に明け暮れる毎日。。。
挑戦する志を失い、noteで発信することもなかったでしょう。
それを想像すると、ゾッとします。
人生を左右する可能性がある、大きな選択肢。
それに出会った時、
「私はどうしたいのか?」
それを、あなた自身に問いかけてみてください。
皆さんが納得のいく選択ができることを、願っています。
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