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【#11/214】 人生まだまだ

214日日記は、任期終了までの間の他愛無い日記です。

建築家 安藤忠雄。

誰もが一度は聞いたことがある名前だと思う。
国内外で様々なプロジェクトを成功させ、今尚現役で最前線を突っ走る建築家だ。

安藤さんの最新作と、3名の芸能人(芦田愛菜さん、佐藤健さん、又吉直樹さん)との対談が掲載された雑誌、Casa Brutusが先日発売されたので買ったのだが、一気読みした。

世界で活躍されているだけに、言葉に重みがあり、どれも胸に響いた。また、芦田さんの建築に対する考え方にも驚かされたし、健さんと又吉さんの、それぞれ俳優と小説に対する考え方がモノづくりにも通じるものがあると感じた。
今回は、自分がいいな。と感じた文章を抜粋して紹介したい。(前後の文が抜けていること・長文になることご了承ください)

■安藤忠雄さん
・情報化を背景に激動する世界、SDGsと呼ばれるような地球規模の課題ー先が見えない状況で、私たちの頃よりもはるかに厳しい時代を、芦田さんたち、これからの人は生きていかねばならないわけです。
ならばそこをどう生き抜くか。そのためには何が必要か。私はやはり、生涯を通じて面白いものを探す知的好奇心じゃないかと思います。
・受け身で流されて生きるのではなく、自分で進むべき道、目標を見つけていく。そのとき、大きな力になるのが本を読むことなんじゃないかな。
・人間もまた、体験から学ぶ生物です。旅に出たらぜひ、現地での気づきを大切にしてください。その場所の空気の中に身を置くことで初めて、その国のことも、環境問題のことも、見えなかった風景が見えるように、聞こえなかった声が聞こえるようになるものです。
・若い世代は、これからは常に「地球」を意識して生きていかねばならないですからね。
・今は激動の時代で、安定を好む日本人でも、変わらざるを得ないくらい、難しい時代ですからね。そこを生き抜いていくには、時代を読む見識と同時に、自分の中に核を持つ必要があります。
・人生を走り始めた、若いときこそ、自分を貫く勇気と覚悟がいりますよね。流されたらいけない。健さんのように、自分の足で踏ん張って、ときには流れに逆らってでも進んでいかないと。30代はぶっちぎりで駆け抜けたらいい。
・若さって、大きな力なんですよね。でも、たとえ肉体的な力が衰えていったとしても、好奇心を忘れず、日々を生きれば、知的体力の方はいつまでも伸びていきますから。いくつになっても挑戦はできる。私が保証します(笑)。
・アイデアとは結局、闘争心なんですよね。
・感覚的に言うと、自分にしかできないぶっちぎりの仕事を30代までにやっておくと、そこから30年くらいは「保つ」んですね。まぁまぁなことをやっていてはダメ。
・いずれにしても30代までは、選択技が2つあったら、難しい方の道を選んで、がむしゃらに挑戦していくべきです。
・これからの難しい世界を生き抜くカギは、「地球で共に生きている」という意識、これに尽きると思うんです。
・建築は、ただ残すのではなく、人の心に踏み込み、そこに大きな世界を残すような建築を作らなければ、何にもならない。モノとしてではなく、記憶として人々の心に残る永遠の建築、そこを目指そうという姿勢は、絶対に妥協したくない。
・迷ったらいつも難しい方を選びました。そうしないと、そこで止まってしまいますからね。

■芦田愛菜さん
・建築は歴史とともにある
・建築は歴史のなかで客観的かつ裏切らない存在ではないかと思います。文献はどうしても執筆した人物や権力者にバイアスがかかってしまいます。建築はそこに建つという普遍の事実がありますよね。
・図書館は本をただ読みに来る場所ではなく、本とともに時間を過ごす場所。心地のいい場所です。
・私にとって本を読むという行為が好奇心そのものに直結しています。本のなかには私の知らないことが書かれ、私が過ごす時間とは異なる時間軸が流れています。読書の楽しみとはつまり、それを体験できることではないでしょうか。

■佐藤健さん
・他人の意見を聞きすぎないのも大事
・自ら何かを決めて失敗したのであれば、納得がいくんです。
・自分が好きなように自由にやることが、結果的に人の心に残るってことなんですよね。

■又吉直樹さん
・僕は、小説を書いても誰かに合わせる必要がないというか、好きなことをやることで面白がってもらいたいという意識があります。
・自分自身でいいと思うものを決めたい。皆に好かれるような下心は持たず、覚悟を持って自分の好きなものを届くべきところに届けたいと思います。

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