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Googleプロジェクトマネジメント プロフェッショナル認定とは

少し前にGoogleプロジェクトマネジメント プロフェッショナル認定証を取得しました。
この認定プログラムを受講している人自体がまだ少なく、これに関するブログ記事などもなかなか多くはないので、これって一体どんなものなんだろう?と気になっている方向けに、概要やプログラムの中身を紹介したいと思います。

概要について

Googleプロジェクトマネジメント プロフェッショナル認定プログラムはCourseraでGoogleが公開しているキャリアアッププログラムのうちの1つ。プロジェクトマネジメント以外にも以下のようなプログラムが公開されています。
・UX Design
・Business Intelligence
・IT Support
・Data Analytics
・Cybersecurity
・Digital Marketing & E-commerce
などなど…
少し前まではUXデザインとプロジェクトマネジメントしか無かったので、すこしずつコースが増えているようです。他のコースに興味を持った方はぜひCourseraで探してみてください。

少し横道に逸れましたが、コース概要ページではプロジェクトマネジメント プロフェッショナル認定で学べる内容として、以下のように紹介されています。ちょっと抽象的なので、この後実際に受講した内容を元に具体的な内容を紹介したいと思います。

・初心者レベルのプロジェクト管理の役割で成功するために必要な実践とスキルを徹底的に理解します。

・プロジェクトのさまざまなフェーズを通じて、効果的なプロジェクトのドキュメントと成果物を作成する方法を学びます。

・スクラム イベントの実装、スクラム成果物の構築、スクラムの役割の理解に重点を置いて、アジャイル プロジェクト管理の基礎を学びます。

・現実世界のシナリオを通じて、戦略的なコミュニケーション、問題解決、ステークホルダーの管理を実践します。

https://www.coursera.org/professional-certificates/google-project-management

Googleプロジェクトマネジメント プロフェッショナル認定というプログラムの中にさらに6つのコースが存在していて、それら全てを受講完了すると認定証がもらえる流れとなっています。
ただ、1つのコースに対して4〜6週分のカリキュラムが組まれていて、さらに1週あたり20〜40個のコンテンツ(動画、テキスト、練習問題、小テスト、ディスカッション、週毎のまとめテスト、コース修了テストなど…)を受講するという、かなり果てしない道のりになります。
Courseraのコース概要ページでは「週10時間で6か月」で修了という目安が掲げられていますが、週10時間取れない方はさらに長い道のりになるかもしれません。。

受講料についてはコースあたりではなく1か月毎のサブスクリプション型になっており、1か月あたり$49。自分が受講した頃は5000円台だったかと思いますが、今だと7000円台…?円安が少し落ち着いてからの方が良いかもしれません。

各コースの内容

Foundations of Project Management

最初のコースではプロジェクトマネジメントの基礎と、様々な業界でプロジェクトマネジメントの役割を果たすためにこのプログラムから何が提供されるのか、プロジェクトマネジメントの定義、プロジェクトとは何か、プロジェクトのライフサイクル(ウォーターフォール、アジャイル、リーン)、組織の構造や文化といったことを学びます。
このコースはプロジェクトマネージャーとして就職することを目標としているようで、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスなども紹介があったりします。

Project Initiation: Starting a Successful Project

2つ目のコースでは、プロジェクトを成功させるための方法を学ぶことになります。ステークホルダーの定義からその影響力の大きさ、動員や管理方法について学び、プロジェクトの範囲、目標、成果物、成功基準を特定するためのタスクに取り組みます。
また、RACIチャート、プロジェクト憲章などのツール、SMARTゴールの設定についても学び、プロジェクトの全容を把握し、実現可能性を判断し、プロジェクトの成功が具体的にどのようなものか明確に定義できるようにします。

Project Planning: Putting It All Together

次のコースではプロジェクトの計画段階をメインに学習します。マイルストーンの設定からWBS、工数見積もり、クリティカルパス、ガントチャート、カンバンボードなどが含まれます。
その後は予算編成の全体的な流れについて、予算の決定に関与する外部の人や会社について学び、予算を十分に文書化することの重要性を説明しています。
そして、さまざまなリスクと、そのリスクがプロジェクトに与える可能性のある影響について触れながら、リスクマネジメント手法について学びます。

Project Execution: Running the Project

4つ目のコースでは最初に、プロジェクトを通してのリスクや予期せぬ変化について詳しく学びます。前のコースでも計画段階のリスク軽減についての教材はあるのですが、ここでは実際にリスクが顕在化したときの対処法について学ぶことができます。
次に、進捗追跡と品質について、プロジェクトの進捗を追跡し、測定する方法を学び、継続的改善と品質管理のテクニックを使って、プロジェクトを軌道に乗せ、円滑に進める方法を学びます。
また、チームマネジメントや影響力の基本についても学習します。プロジェクトマネージャーとしてチームをゴールまで効果的に導く方法として、効果的なチームコミュニケーションを実現するツールや、ミーティングを企画・進行するための方法を学びます。

Agile Project Management

4つ目のコースまでで、プロジェクトマネジメントの基礎と、プロジェクトマネジャーになるために必要なことを一通り学び終えた上で、5つ目のコースではアジャイルについて学習します。
アジャイルの歴史を学び、スクラムやスプリント、バーンダウンチャートなどについても学びます。

Capstone: Applying Project Management in the Real World

最後のコースではこれまで学習したものの復習として、架空のシナリオに沿って実際にプロジェクトを擬似的に進行します。1つ目のコース紹介のところでもお伝えしたように、プロジェクトマネージャーとして就職することを目標としているので、一応一通りの資料を作成することでプロジェクトマネージャーとしてのポートフォリオが完成するようになっています。

学んでみて

プロジェクトマネジメントに関する様々な概念、定義、ツール、コミュニケーションを知識として得たものはかなり多岐に渡っているかなと思います。
ただ、学んだことを実践する場が現状の身の回りにはあまりないので、実際に役に立てられているかというと微妙なところではあるかなと思います。
この認定証自体があまり多くの方に知れ渡っていない分、ある種の証明になり得るかどうかというところでもあります。
また、一番ネックなのは受講料だと思います。このプログラムの受講に対してまとまった時間を取れる方は良いかもですが、少しずつしか進められない場合、終了するまでずっと毎月受講料はかかってきてしまうので、ある程度計画を立ててから受講を始めるのが良いかもしれません。

かなりネガティブな感想ばかり言ってしまいましたが、プロジェクトマネジメント経験者が受講するよりこれからプロジェクトマネージャーを目指す方、目指したいけど今のところ何も知識を持ち合わせていない方が受講するとかなりのスキルアップを目指せると思いますし、何も持っていないところからよりもある程度自信を持って新たなことに挑戦していけると思うので、ぜひステップアップに役立ててみてください!

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