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「57577」のゲームデザイン(3)


「ゲームデザイン」とはなんぞや?

まさに「ゲーム」のあれこれ、すべてを「デザインする」のです。今回の「57577」では

・カードの「5音の言葉」と「7音の言葉」を選ぶ

とともに大きな仕事として、

・ゲームの遊び方を決める

がありました。もちろん、「5音の言葉カード」と「7音の言葉カード」が100枚と、フリーで書けるカード8枚あったら、ちょっと考えるだけで、いろいろ遊べそうです。2枚を組み合わせて遊んでも、何枚も使って文章にしてみても、俳句や川柳で遊んでも。私が思いもよらなかった遊びで遊んでもらえたら、何より楽しいし、そんな「余裕」があるの、大事だと思っています。なので私の仕事は正確に言えば「57577というカードゲームの<公式>での遊び方を決める」です。

そこで、「ゲーム」についてある程度学ばないと、「ゲームのルール」のルールが分からないと気が付きました。悩んだときはすぐ図書館!


熟読したのは上の二冊と4冊セットの冊子の↑です。すごい! まさにアナログゲームを作って発売する人のための本!! でも実践的過ぎて製作途中以外で読んでも「ふ~ん」としかならなそう! 今のわたしのための本!!

「ゲームのルールはわかりやすくすること。どれだけ気に入った設定があっても、ゲームをシンプルにするためには捨てる!」

「テストプレイは大事!だって、箱ひとつひとつに僕が入るわけにはいかないんだから!」

「テストプレイは幅広い人にやってもらう。そしてきちんと数値化できるアンケートを集計すること!」

「説明書なしで渡して、それで遊んでみてもらって、観察してみる!」

などなど。出来上がった「説明書」を見ながら本を片手に、アドバイスがきちんと反映されているかチェックを繰り返しました。

「アナログゲーム」にはどんなものがあって、どんな内容物(コンポーネント)で、どんなルールでデザインなのか、一覧になっている『ボードゲームカタログ202』は暇さえあれば眺めていました。パッケージがこだわっていたり、内容物がかわいかったり、キラキラしていたり、素敵なゲームが世の中には溢れてる! 遊んでみたいものたくさん! とわくわくしました。この世界のボードゲームに並んでもそん色ないゲームを作らねば、とびりびり緊張も!!

そして、子どもの頃いちばん遊んだボードゲームって何だろう? という心の旅にも出ていました。いとこが持っていた、すごろくみたいなゲームで、「人生ゲーム」よりもっとコンパクトで、舞台がコンビニエンスストアで……。記憶を頼りに検索して辿り着いたのは「パーティジョイ」シリーズの「24時間開いててよかった!コンビニエンスストアゲーム」だったことが発覚! 早速本を買って読んでみたら、タイトルが135本もあってびっくり! 制作された方の座談会も載っていて、感慨深く、こんなきっかけや願いが込められていたのか、なるほどなるほど……と楽しく読んでいたのですが、そこからある「迷い」が生まれることになったのです。

「57577のゲームデザイン」その(4)へ続く。


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