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アサーションとかアンガーマネジメントとか

アンガーマネジメントの講習、けっこうはやりのようです。10数年前にはアサーションがはやっていたこともあったな。どちらも講習受けたことありません。だって…本当に必要な人たちは受けてない、受けようとも思ってない気がするから。
相手に伝えたいことは自分を主語にして話すけっして相手を責める口調で言ってはいけない(アサーション)とか、腹がたっても怒りのスイッチをすぐには押さず6秒我慢すれば心が落ち着く(アンガーマネジメント)とか、それって正直ピンとこない。私は、“昔の自分は我慢しすぎだった、怒りは表明しなきゃ”の意識を持っているので、“これ以上なんで横暴な人たちのことを慮らなきゃいけないのだ”と不満に思ってしまう。
それよりはたとえば、水城せとな「失恋ショコラティエ」最終巻でサエコが薫子に言う「黙ってガマンしても意外と誰も褒めてくれないしなー」の言葉の方が、激しく共感できるのですよ。
世には、我慢しないで平然としている人と、我慢しすぎて疲れている人とに大きく2分される。そしてわずかながら、我慢できずに怒ってしまう自分の性分を直したいという人と。そういう人には、アンガーマネジメント講習などがとても効果的なんだろうけど。
昔、ある宴会の席の四方山話で、「子供のころから言いたいこと言ってたからそういう(言えない)人の気持ちわかんない、我慢したことない」「私も―」という方たちがいた。あー、という気持ち。心の中で(そういうあんたたちがいるから、我慢させられる人がいるんだよ)とふつふつ。同時に自分に対して、“言いたいこと言えなかったあんたの方が変”と嘲笑されている気分になってしまった。今から思うと、そのときせめて“いいなー私は言えない子だったよー、悔しいー”くらいは発言すりゃよかった。
相手の言い分に反する自分の発言を躊躇してしまう癖。言うタイミングを逃してしまうのが人生の常だったわけで…それを徐々に徐々に変革してきたけれども、とっさに素直な反応ができない性分は残っている。即座に怒れる人って憧れです。中には周りを不快にさせる困った人もいるけど、概して、生き生きとポジティブオーラを放っている人気者が多い気がします(その中にもいい人と感じ悪い策士がいるけどね)。
怒り慣れてない人には、怒りの鎮め方より、怒りを発することが絶対大事です。
思いがけずやってきた怒りの場面で、呆然とせず堂々と“自分は不愉快”という表明ができる技が周知されてほしい。人の言動に反応できる、心の鍛え方のコツが広まってほしい。
普段怒らない人が怒ると、上手く啖呵が切れずぎくしゃくしがち。相手が悪いと、逆ギレされたり、嘲笑されてうやむやだったり。そうしたときの対処も知りたいと思います。

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