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極めなくても、好きを仕事にできる

好きな事は仕事にすべき?それとも趣味にとどめるべき?


「好きなことを仕事にしたい」

就職活動するとき、就職して数年が経ったとき。
誰しも一度は考えないだろうか?

例に漏れず自分も20代半ば、会社員として無難に仕事をこなしつつ
この事を毎日悶々と考えていた。


自分でも、好きなことを仕事にできるのか。
趣味と仕事は別物として捉えたほうが幸せなんじゃないだろうか。

本を読み漁れば、様々なジャンルの成功者たちが含蓄のある言葉を残してくれている。

・好きこそもの上手なれ。情熱がいい仕事となる。
・趣味を仕事にしようとすると、それが好きなことではなくなってしまう。
・好きを仕事にするんじゃない。一生懸命やるうちに、目の前の仕事が好きになるんだ。

・・・結局どっちなんだ?

人生経験の浅い自分には、どちらを選択するべきか判断がつかなかった。


自分の身近な人たちはどうだろう。

ギタリスト、お笑い芸人。
好きなことで食べていこうと努力している友人たちを思い出す。

彼らに共通しているのは、1つのことに集中しているということ。

やはり好きを仕事にするためには、1つのことに情熱を燃やさねばならないのか。

しかし、自分にはそのような特定の”1つ”が思いつかなかった。


旅は好きだし、音楽や映画に熱狂することもある。

多趣味で何にでも興味を持てるほうだ。

しかし、全体的に広く浅くなのである。

特定の”1つ”が無い自分には、好きを仕事にすることはできないのだろうか・・・



バイヤーに転身、”旅”と仕事が繋がった


そんなことをモヤモヤと考えていた時期から3年が経過したころ。

海外から商品を見つけてきてWEB販売する「バイヤー」に転身し、自分は好きを仕事にすることを実現できた。

扱う商材は、”日本では見かけないお洒落な雑貨”や、”日本よりもお得に買えるもの”。

自分の行きたい国を旅しつつ、「これ、いいじゃん!」と思えるモノを仕入れて売ることで、”旅”という自分の趣味を仕事にできたのである。


もちろん、その過程の全てが楽しいわけではない。
商品の説明文を考える作業なんかはかなり億劫だ。

しかし、面白い変化もあった。

観光地など行きたい場所に行く旅という趣味に、”まだ見ぬ売れそうな商品を探す”という、宝探し的な新しい愉しみが加わったのだ。

好きを仕事にしたことで、趣味の幅が広がり、新たな面白みを見つけられたのである。


かくして自分は、「商品を見繕い、ネットで売る」という行為を通して、好きを仕事にすることに成功した。



音楽でも、ヨガでも、仕事につなげることはできる


これは、”旅”という趣味でしかできないことなのか。

そんなことはない。

音楽、スポーツ、アイドルのおっかけ。

どんなジャンルにも、関心を持つ人が世の中には大勢いる。

そして、必ずしもそのジャンルを極めている必要はない。
人よりもちょっと詳しい”くらいでも、十分アドバンテージになる。


例えば趣味でヨガをやっている知人は、肌触り・通気性が良くてコスパに優れるヨガウェアを海外から仕入れて、それをネットで売っている。

どんなヨガウェアが好まれるか、これはヨガをやっている人でないと分からない。


会社員の傍らバンド活動をやっている知人は、安くて音質も悪くないマイクをたくさん売っている。

バンドをやっている人にとって、マイクは消耗品らしい。
この感覚は、バンドをやっていない自分には持ち合わせていなかった。


商品を買う人の気持ちが分かるということが、売れる商品の目利きで重要なのだ。


では、「商品を見繕い、ネットで売る」にはどうすればいいか。

一番とっかかりやすいのは、「アリババという中国のBtoB向けECサイトから仕入れて、メルカリで売る」という方法である。

とっかかりやすいと思う根拠は以下の通り。

・アリババは商品数が非常に豊富で、安い
・少ない資金(1万円以下でも可能)で気軽に始められる
・アリババでの発注は簡単(メールでExcelのリストを送るだけ。日本語OK)
・メルカリは比較的なんでも売れる販路であり、出品も簡単

先ほど紹介したヨガ、バンド関係の商品を扱う知人も、この方法で趣味と仕事を繋げた。

自分も同じく、オークションすらやったことがない素人の状態から
メルカリで販売を始め、そこから商品と販路を増やしていった。


※アリババから仕入れてメルカリで売る方法は、こちらにまとめました。


趣味と仕事が深まり合う、スパイラル状態に突入する


「好きを仕事にする」

この一大テーマについて自分が語れるのは、8年やってきた「WEBでモノを売る」という仕事に関することだけである。

この仕事を、あくまで”利益を生み出すため”の手段としてやっている人達もいるだろう。

ビジネスなので、それは健全なスタンスである。


しかし、そこに敢えて趣味を繋げることで、自分はもっと仕事を好きになれた。

同じ趣味を持つ人たちに自分が見繕った商品を販売するというのは、やってみると楽しい。

仕入れた商品を自分で使ってみたりもして、それを買ってくれた人から喜びのメッセージを受け取ると、やりがいを感じられる。

好きなことを仕事に繋げたら、さらに仕事が好きになれた。

趣味は突き詰めなくても、仕事に転化できるのだ。


今は、メルカリでよく売れたタイのアクセサリーを専門に扱う、独自のネットショップを作っている。

また、旅暮らしをする中でスペインで出会って惚れ込んだ、抗菌・防臭・防染・速乾を備える最強の白シャツを、日本でプロモーションすることにも挑戦している。


旅したいところは尽きないし、旅すると面白い商品と出会う。

趣味と仕事が繋がりあって、次々とやりたいことが湧いてくるスパイラル状態だ。

海外での買付も、旅暮らしも、どうやればいいのか1mmも分からない状態でひとまず始めてみたのだが、やって良かった。


とは言え、今の仕事を長くやりすぎたなとも最近感じている。

自分はもともと、広く浅くの多趣味人間。

そろそろ全く経験の無いことにもまた挑戦したい。

次は何を始めようかな?


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