日本一になった時の話。4

さて、タイムアウトでの秘密の会話。
あれだけ状況をひっくり返したストップを捨て、フリックをするよう指示をするために、7-9から2点取って流れの良い時にわざわざタイムを取ることなのか。H塚の言うことの方がごもっともなんです。

徳島選手には9-9だから一番やってはいけないのがレシーブミス。ゆっくりでも良いから相手につながせれば良いだけ。行けるか?と聞いたら、はい!と返ってきたので、徳島、頼んだぞ!!と送り出しました。

タイムアウト明け、予想通り短いサーブがバック前に来ました。徳島選手は足を合わせて回り込み、ラケットを近づけてバックにフリック。相手は予想と違うボールだったにもか変わらず、バックハンドをストレートに厳しい返球。あっ!逆付かれたと思った瞬間でした。徳島選手が必死に飛びついたボールは、高い弧を描きながら相手コートに入り、バウンドが伸びて相手はミス。気合いでボールをねじ込んだ徳島選手のポイント。

10-9、この時私は勝つんじゃないか?と頭をよぎりましたが、徳島選手のレシーブに集中。

相手のサーブは同じようにバック前に、先程と同じように足を合わせて回り込み、バックにフリックした瞬間、相手は回り込みましたが、やはりストップも頭にあったと思います。詰まってフォアドライブミス…。

ベンチは総立ちで歓喜のガッツポーズでしたが、私はそのままタオルを頭にかぶせて椅子から立ち上がれませんでした。ビデオを観ると、相手選手が試合後に挨拶に来ていましたが、泣き崩れている私を観たH塚が相手の背中をトントンとたたいて、帰していました。

最後の挨拶に並んで、私がようやく落ち着いて最後に並ぶところまでビデオに収められています。

この時、盟友○川監督は、おめでとうと言って握手してくれたことをよく覚えています。
これが初めて日本一を取った時の全てです。

このシリーズ書いてる方も懐かしく、次へと進みたいと思います。

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