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「失敗は、うまくいかなかった発見!」 エジソンのポジティブ思考で人生が変わった話

私が失敗を恐れるようになったのはいつの頃からだろう。

あの時こうしていれば、こんな事にならなかったかもしれない。
どうしたら良かったのだろう。
最善の方法は何だったのだろう。

既に起きてしまった事ばかり考えてしまう。
いくら考えても今の状況は変えられないのに。

思いつく限りの選択肢を考えてみる。
回避できる方法はあったのだろうか、どんな道を選んだとしても、こうなるしかなかったのだろうか。

上手くいく方法があったのかもしれない。
そう思えば後悔は何日も続く。
どのみちこうなる運命だったのだと思う時もある。
期待することをやめようと思う。


私の頭の中はいつも過去だけ。
苦しくなればなるほど、もう二度と失敗しないようにと、更に考える癖が強くなる。
石橋をたたいてたたいて、何度も確認しようとする。
心のダメージは最小限にしなければと。

決して大きな決断ばかりではなく、日常のメールやLINEでさえ、返信の無いことにいつまでも悩み、何か気に障ることを書いてしまっただろうかと考えてしまい、生きているだけでエネルギーを消耗する生活。

どうしてこんなことになってしまったのだろう。



思い当たることは、幼いころから言われてきた母の言葉。

「ほら、だから言ったでしょう。お母さんの言うとおりにしていれば良かったのに。」
「お母さんの言うとおりにしていれば、大丈夫なんだから。」

私はこの言葉が大嫌いだった。


母は、「こんなに良いお母さんはいないよ。」と、よく口にする人だった。
気の強い母親に育てられて甘えることの出来なかった私の母は、自分がかつてしてほしかったことを、一所懸命してくれた。
ありったけの愛情をそそいでくれて、否定するところなど見当たらなかった。
けれど、しだいに違和感を感じてくる。
それは本当の優しさなの?


失敗させまいとして、自分の判断を押し付けてくる母が嫌だった。
人生の経験は、もちろんかなわない。
私はよく失敗して、母から注意された。
「お母さんの言う事を聞いていれば良かったのに。」


自分で決めたことだから失敗しても満足だった。
満足だったはずなのに、悔しかった。
いつのまにか失敗が怖くなってしまった。

「ほら、やっぱり失敗したでしょう。お母さんの言う事を聞かなかったから。」
頭の中に勝手に母の声が響いてくる。
私は母の持ち物じゃない。

失敗を避けなくては。
自分の判断が正しいのだと証明しなくては。

失敗を避けることこそが人生なのだと学んでしまった。


友達からは、「優しくていいね。」と、よく羨ましがられた母だった。
でも、大きくなると、過保護に育てる閉そく感で息が詰まるようになった。

失敗すると、それみたことかと責めてくる傲慢な態度が、とてもとても嫌だった。



こんな私が変わることが 出来たのは、ある一冊の本と出会ったこと。
子供のためにと思い購入した本だった。

エジソンは、電球や蓄音機など、数々の発明をした発明王。
しかし、その発明をするまでには数えきれない失敗があった。
でも、エジソンはこう言った。

「これは失敗ではない。うまくいかない方法を発明しただけのこと。」


うまくいかない方法を発明しただけ。
「失敗」というネガティブな言葉を、ポジティブへと変換したこの言葉に出会った時、今までの自分の考え方が間違っていた事に気付きました。

失敗から成功につながる道が少しずつ見えてくる。
失敗はしてもよい。
むしろ失敗はするべき。

エジソンの言葉が心に響きました。


何度も失敗した私の人生は、うまくいかなかったことをたくさん発見しただけ。
何も間違っていないし、これで良かった。
体も壊したし、心も壊したけれど、今の自分が人生で一番いい私。
最高の私。

過去ばかり見て、前を見ない生き方はもう終わりにしよう、
そう思いました。



この本を読んでから、考え方がすっかり変わりました。
失敗すると、すぐにこう思います。
「あ、これはうまくいかなかった発見ね!」
「これからは、こうしなければいいのね。」と。

昔の自分みたいに、どうしたらうまくいったのかなんて、起きた出来事をくよくよと検証なんてしません。
未来の自分に、メッセージを送るだけ。
このやり方はもうしない方がいいよ、と。


だって、私は未来を生きることしかできない。
過去はもうとっくに終わってる。
上手くいかなかった方法を発見した私は、これから先の長い長い未来、今よりずっと賢く生きていくことができる。
この瞬間のちょっとした落ち込みなんて、無いも同じ。

そんな風に、前向きで、ポジティブな考え方で生きていくことが出来るようになりました。
むりやりポジティブに変えたのではありません。
過去にとらわれることの虚しさや苦痛をいくつも経験して、エジソンの考え方が正しいと、頭できちんと理解できたからこそ、変われました。



「なりたい自分」

それは、失敗を恐れずにチャレンジし続ける自分。

noteを始めたのも、その勇気の一つでした。
人と繋がる勇気。
自分を発信していく勇気。


私は、育児でとても苦労したので、頑張っているお母さんへ、育児支援センターで働くなどして、何か手助けできないかと考えた時期があったのですが、家事だけで疲れてしまい、なかなか外へ出ていくことが出来ませんでした。

ある時、テレビの「がっちりマンデー」という番組で、noteという記事投稿アプリを知りました。
一般の方が記事を投稿して収入を得ることが出来るという驚く内容でした。

noteでは、家にいながら情報を発信することが出来ます。
疲れやすい体質のため思うように仕事の出来ない私でも、お金を稼ぐことが出来るのかもしれないと、最初はとても安易な考えで始めました。
初投稿で有料記事を書いたのです。

有料記事を読んでくれる人はほとんどいませんでした。
これがnoteの初失敗。
noteのことを何も知らず、フォロワーゼロで初めた初投稿。しかも有料。
恥ずかしかったです。
でも、諦めませんでした。
失敗じゃなく、うまくいかなかった発見だと自分に言い聞かせました。

せっかくの情報を読んでもらえないことが、もったいないと思うようになったので、有料部分を削除し、読みやすいよう短くまとめて編集し、無料記事へと変えました。

初投稿の記事「子供を起こすには絵本がおすすめ!」は、こうして、ようやく閲覧回数200回を超え、なんとか最初の一歩を踏み出せました。


多くのクリエーターがいらっしゃる中で、私のつぶやきなど、大海にのまれて無いに等しいのかもしれませんが、それでも、もしかしたら誰かの心に届くかもしれない、そんな気持ちで、絵本の読み聞かせや育児が楽になるアイデアなどを、その後も少しずつ発信し続けています。


大きな反応が無くても、たった一人でも心に届く記事が書けたなら、それはとても幸せなことだと感じています。
まさに今、すこしずつnoteを通して人と繋がり始めてきました。

私がなりたいのは、失敗をおそれない自分だと先に話しましたが、恐れずに何がしたいのかというと、情報を発信して人と繋がり、これまで自分の中に貯め込んできた色々な思いを発信していくことです。

家にいながら、社会の役に立てる暮らしが出来たらと、夢に描いています。

自分が動くことで、きっと何かが変わっていく。
そう信じて。


ここまで自分が変われたのは、娘が生れたから。
私のように失敗を恐れる人間になってほしくないと思い購入した本が、私を変えてくれました。
まさか、自分が変われるなんて思ってもみませんでした。

娘が私の人生を変えてくれました。



とても長くなってしまいました。
最後に、エジソンの名言をいくつか載せて終わりにしたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

・わたしは決して失望などしない。
 どんな失敗も、新たな一歩となるからだ。

・あらゆるものには輝くダイヤが隠されている。
 磨けば光る。

・ほとんどの人の弱点は、ほんの1、2回の失敗でやめてしまうことなんだ。

・私たちの最大の弱点は諦めることにある。
 成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。



【おまけのお話】

この話は、子育てしながらイラストレーターを目指して頑張っているkojirikuさんの書いた記事を読んだことがきっかけでした。

自己嫌悪についての話だったのですが、kojirikuさんが私ととてもよく似ていて、しかも旦那様も夫と同じタイプ。
びっくりしてコメントを送り合っているうちに、このエジソンの話を思い出しました。

私が「失敗図鑑」という本を紹介したところで会話は終わるのですが、失敗についての考えが止まらなくなってしまい、こうして記事を書くことになりました。

kojirikuさんの記事はこちらです。
興味のある方は、ぜひ、コメント欄と合わせてお読み下さい。

noteを初めて1ヶ月のkojirikuさんと、1ヶ月未満の私が、コメント欄で仲良くおしゃべりしている奇跡のような物語です。



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