本好きな娘が書いた作文がすごかった!

娘には赤ちゃんの頃から読み聞かせを始め、
図書館で毎週20冊ほどの絵本や児童書を借りてきました。
読んだ絵本、児童書の総数は9000冊以上。

本が大好きな子供に育ち、幼稚園の頃から、無人島に一つ持って行くなら絶対に本!と言い続け、小学6年生で一日一冊のペースで本を読む子に育ちました。

誕生日やクリスマスにゲーム機をねだったことがないので、今の時代には珍しく、我が家にはゲームがありません。
空いた時間は絵を描いたり本を読んだりして過ごしています。

このように本に囲まれて育った娘は、語彙が豊富で、漢字の覚えも早く、テストでは文章問題が得意。

特に国語では、正解よりも良い文章で解答し、私を驚かせるほどの文章力を身につけました。

ですが、その能力はなかなか作文には発揮されず、今までキラリと光るものを見いだせないでいたのですが、6年生になり突然ものすごい作文を書き、私と夫を驚かせたのです!

5月に運動会が行われ、休み明けに書いた作文です。
6年生に進級し、初めて書いた作文でした。

他の子供達は授業中に書き終えたらしいのですが、娘は家に持ち帰り、納得いくまで時間をかけて書きました。
「本気出して書いたから!」とのこと。

今までは本気じゃなかったの? と、心の中でちょっと笑い、自信満々に持ってきた娘の作文を読ませてもらったのですが、なんかいいんです! 

まるで小説を読んでいるみたいな作文でした。

自分にはこんな作文は書けなかったと驚き、本を読み続けることのすごさを実感しました。
こうゆう文章を書いてほしかったの!と、嬉しかったです。

名前の部分を一部修正して載せたいと思います。
親バカかもしれませんが、本好きな娘が、小学6年生でこんなに素敵な作文を書きました。
お読みいただけたら嬉しいです。

「みんなとかけぬけた運動会」

 その日は朝から快晴。
 私の気持ちが、空に届いたかのような天気だった。

 〇〇ちゃんと学校に行き、朝の会をしてから、みんなでいすを持って外に出る。
 どきどきしながら、入場行進が始まった。
 全校児童の先頭で、旗を手に前へ進む。
 みんなが位置につくと、いよいよ開会式だ。

 「児童代表のあいさつです。」
 返事をして、台の上にあがる。
 何度も練習してきたはずなのに、心臓がものすごくはやく脈打つ。
 強風にあおられながらもなんとか読み切ると、安心とうれしさで胸がいっぱいになった。
 開会式が終わり、退場する。

 みんなの徒競走を応援していると、あっという間に自分達の番が来た。
 〈バン!〉
 ピストルの音と同時に、走り出す。
 一番速い子の背中に、必死でついていく。
 結果は2位。私としては良い順位だった。

 全学年の徒競走が終わり、次は運命走と団体競技だ。児童会本部のテントに行って、赤組を応援したり、点数を貼りかえたりしながら自分達の出番を待つ。

 しばらくして、楽しみにしていた借り人競争がきた。
 スタートの合図であわてて画板を手にとり大声で叫ぶ。

 「白いぼうしをかぶった人、いますか!」
 すぐに私のお母さんが現れた。びっくりしたが、手首をつかんでひっぱりながら走る。
 徒競走と同じ、2位になった。

 最後は学年リレーだ。
 2組に逆転された状態で、私にバトンがまわってくる。相手は〇〇。無我夢中で走ったが、差はわずかに縮まるだけ。

 そのまま、〇〇ちゃんにバトンが渡った。
 アンカーの〇〇は、おどろくほどの速さで2組にせまったが、あと少しのところでそのままゴール。とても悔しかった。

 全校の結果は、引き分け。複雑な気持ちのまま、閉会式が終わる。

 いすを持って教室へ戻ろうとしていると、バトンパスでミスした子を責めるような声が聞こえてきた。原因はそれだけじゃないのになぁ。失敗したくてしたわけじゃない。みんな勝ちたかったんだよ!

 心の中でその人の言葉に怒っていると、いつのまにか泣いていた自分にびっくりした。

 ふだん一緒に帰る友達は二人とも親と行ってしまったので、なんとなく玄関前にいる。

 仕方なく一人で帰ろうとすると、少し先に泣いている〇〇ちゃんがいた。かけよって声をかけ、と中まで並んで歩いた。

 「じゃあね、また火曜日。」 
なるべく明るく声をかけて別れる。

 私の最後の運動会は、こうして幕を閉じた。

作文にある通り、娘は児童会会長に立候補し当選しました。

夢だった会長に当選できとても喜び、春から頑張っています。

運動会の開会式では、大きな旗を持ち先頭に立って行進し、台に上がって全校生徒と保護者の前で挨拶するという大役を果たしました。
練習の成果を発揮し、素晴らしいスピーチでした。

会長になってから、入学式の挨拶、運動会プログラムに掲載する児童代表の言葉、それから開会式のスピーチと、文章を考え発表するという機会が続き、そのことが、良い作文を書くための練習になったのではないかと思っています。

開会式のスピーチ原稿は、娘が一人でネットから文例を探し、参考にしながら、自分の言葉を一生懸命考えて一人で作成しました。
立派でした。

実はこのスピーチがとても評判良く、多くの方に褒めて頂いたので、自分の文章に自信を持ち、良い文章を書くことの楽しさを実感したのだと思います。

これからも、どんどん彼女らしい素敵な文章を書いていってほしいと願っています。
お読みいただき有難うございました。


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