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オンライン英会話を600回やってわかったメリット、デメリット

私はいわゆる純ジャパというやつで短期留学も英会話教室にもいったことのないドメスティックな人間です。

その後金融機関に入社後、「海外で働けたらカッコいい!」「私立文系出身で生き残って行くにはグローバル人財になるしかない!」という論理も他愛もない理由から勉強をはじめ、社会人4年目からNYに赴任し、一度日本に帰国した後、現在は上海で働いています。

部下、上司ともに外国人の中、日本語、英語、中国語を使って、プレーイングマネージャーとして現場業務から、中間管理職として人事考課もしています。今となっては言語以上に、給与交渉や業務のアサインの方が難しい問題となっています。

今後、国民性の違いによるマネジメントの難しさなど、いろいろ書きたいことはあるのですが、まずはここに来るまでの道のりを自分なりに整理し、発信していきたいとおもいます。

まずは、海外で働くうえでベースとなった英語力、特に会話力を身につけるにあたり活用してきたオンライン英会話についてご紹介します。

私は、英会話の学習の一環としてオンライン英会話(DMM英会話)を活用していました。今でこそ英語を使って仕事が出来るようになりましたが、そのベースは、間違いなくオンライン英会話と瞬間英作文で築いたものです。

私は社会人になるまで、大学受験やTOEICに偏った勉強しかしておらず、英会話スクールに通ったことも、また英会話本も見たことがなく、英会話、スピーキングには全く自信がなく、自分の英語は「使えない英語」だと思っていました。そんな中、なんとか使える英語にしたい!という一心でオンライン英会話をはじめました。


そんな私もここまできました。14775分、つまり591回、約250時間やってきたことになります。 今回は、オンライン英会話を600コマ続けてわかったこと、得られたもの、そしてオンライン英会話のメリット、デメリットを書いていきます。

「英語を話す自分」に違和感がなくなった!


これが何より大きいです。大学受験など、それなりに座学はやってきたものの、他人に対して英語を話した経験はほぼ0でした。どうやって自己紹介すれば良いのか、自己紹介以前に、自分の発音は通じるのか等、不安でいっぱいでしたし、何より「英語を話している自分」を想像することが出来ませんでした。それが、毎日続けるうちに、段々と英語を話すことが生活の一部になっていき、英語を話している自分が普通になっていきます。


外国人に対して英語で話すハードルが下がった!


日本人でも知らない人に話しかけるのはハードルが高いのに、それが外国人となると更にハードルが高くなります。でも続けているうちに、どんどんハードルが下がっていきます。そのうちに「昨日はフィリピン人、今日はセルビア人だったし、明日はクロアチア人と話してみよう。」となっていきます。

瞬発力、反射神経が鍛えられた!


会話はキャッチボールです。円滑に会話を進めるには、相手の問いかけに対し、自分の中にある知識、ボキャブラリー、経験を短時間に練り上げて、テンポ良く返していくことが求められます。この能力は、会話を通じて鍛えるのが最も効率的です。元々のインプット、ボキャブラリーが少なくても、この部分を鍛えれば、それなりに話すことが出来るようになります。

英作文能力、ライティングスキルが高められた!


私は、スピーキング、ライティングといった、アウトプット能力を高めるために、オンライン英会話、瞬間英作文を組み合わせて学習していました。上にも書いていますが、会話においては、短時間の間に話したいことを整理し、文章にしていく必要があります。この文章を作るスキルを高める目的で、瞬間英作文を同時並行で勉強していました。オンライン英会話は、まさに瞬間英作文で学んだことをアウトプット出来る場所でした。
講師も直してくれますし、ライティングスキルも確実にアップしました!

リスニング能力が鍛えられた!


リスニング力は、TEDを見たり、ニュースを見たり、リスニング教材を使ってみたり、色々な方法で鍛えることができますが、オンライン英会話でも相当鍛えられたという実感があります。これは、オンライン英会話中は、会話を続けるために講師の言うことを集中して、一生懸命聞き取ろうとするから、と自己分析しています。
また、会話の中で使うリスニング力は、会話の中で鍛えられると感じています。自分のタイミングでストップ出来る環境と、会話の緊張感のなかで発揮できるリスニング能力は結構違うものです。オンライン英会話では、緊張感あるリスニング訓練が出来ます。

続いて、オンライン英会話のメリット、デメリットを書いていきます。

メリット1:何より安い!

英会話教室に通おうとしたら、グループレッスンでも安くても3,000円/40分、マンツーマンで5,000円/40分あたりが相場だと思います。それに対してオンライン英会話では、200~300円/25分あたりが相場となります。英会話の上達のコツは続けることです。続けるうえで安いというのは非常に重要です。私の場合、単発でのレッスン予約をすることもあったため、
多少一レッスン当たりの単価は高いですが、授業600レッスン×300=180,000円程度を費やしたことになりますが、得られたものを考えると、コストパフォーマンはかなり良いと感じています。なお、現在は中国語のオンラインレッスンを受けることがありますが、500円/時間くらいです。オンライン英会話はそういった意味でも非常に経済的です。

メリット2:スケジュールが立てやすい

自分の受けたいタイミングでレッスンを入れることができ、自分のペースで授業を受けることができます。24時間対応しているサービスも多いです。特に突発的な残業が入りやすい方、どうしても不規則な生活になりやすい方にとって、好きなタイミングで授業を受けることが受けられるというのは大きなメリットです。

メリット3:どこでも出来る!

外出先、旅行先、出張先でも受講することができます。私は、出張の際もちょっと隙間時間が空くことが分かっている場合等、積極的にレッスンを入れていました。テキストが無くても良いですし、短時間で集中して勉強したいときは、レッスンを入れていました。
なお、私は海外赴任後もしばらく続けていました。気心の知れた講師に近況の報告や、ビジネスで英語を使う中で生じたトラブルを相談していました。

メリット4:マンツーマン

マンツーマンだと、他人に気兼ねなく、レッスン時間をすべて自分のために使うことができます。英会話は「話してみて、使ってみてナンボ」です。レッスン時間が一時間あっても、そのうち自分が使える時間が10分しか無かったら、どうしても時間対効率が低いです。
また、自分のペースで、自分のタイミングで、自分の聞きたいことを聞くことができます。実際に話してみると、「この表現の方が自然かな?」などの疑問が湧いてきます。こういった疑問もその場で解決することが出来ます。やはり、複数の生徒がいると、全体のスピード感や雰囲気もあり、モヤモヤを抱えたまま終わってしまう可能性があります(体験授業を受けたことがありますが、私は、モヤモヤ感がありました)。

デメリット1:日本人との会話に慣れている講師が多い

英会話スクールにも同じデメリットがありますですが、日本人向けにサービスを提供している会社の講師たちは、みな日本人との会話に慣れています。彼、彼女らは、日本人の発音、話し方、リズムに慣れていますので、こちらの話していることを理解してくれます。また、日本人の躓きやすいところを理解した上で、分かりやすい英語で話してくれます。
ただ、現実はそうではありません。ほとんどの外国人は日本人と会話したことがありません。特に英語が第一言語の国で、この難題に直面します。特効薬的な解決策はありませんが、英語力全体を底上げしていくこと、会話経験を積んでいくことで前進します。

デメリット2:講師を選ぶ手間と予約の難しさ

英会話スクールと異なり、一般的なオンライン英会話では講師が特定されていないため、自分で講師を探し、選ぶ必要があります。上でも書きましたが、講師のクオリティにはバラつきがあり、相性もあります。可能であれば、過去に受講して良かった講師のレッスンを受けたいですが、必ず続けて予約を取ることが難しいことも多いです。また、自分が良いと感じた先生は、他の人にも人気がある可能性が高いことも多いです。
特にはじめたばかりのころは、受けたい講師のレポートリーもなく、プロフィール画面等から調べる必要があります。レッスンを積み重ねるうちに、講師のレパートリーが増え、また予約しやすい時間帯などもわかるようになっていきます。


デメリット3:講師のあたり・はずれがある

各社ともに、採用率の低さなど、講師のレベルの高さを前面に出していますが、現実問題として、講師の質にはバラつきがあります。何十人と抱える生徒について、過去のレッスンのことを記録し、間違えがちな箇所を逐一指摘してくれるような、まさにプロと言える先生がいる一方、残念ながら「適当に流しているのかな?」と感じてしまうようなクオリティの低い講師もいます。
プロ意識の高低は、年齢に関係ありませんが、人気(レッスン予約が埋まっている)があり、かつベテラン講師の方を選べば外れる確率は下がります。

デメリット4:続ける難しさ

上の方で、メリットとして、自分のペースで、好きなタイミングでレッスンが受けられると書きました。一方、これはデメリットにもなり得ます。スクーリングの場合、予めレッスンの日時が決まっていますので、習慣化されやすく、続けやすいというメリットがあります。なかば強制的に勉強することになります。

一方、オンライン英会話は、好きなタイミングでレッスンを受けられますが、それはつまり、受講タイミングを、自らの意志で時間を決めなければならない、ということです。決定権、選択権が自分にあると、どうしても「今日は忙しい」等の理由をつけやすくなっていまします。オンライン英会話の場合、キャンセルするため電話やメールの連絡は不要ですし、またキャンセルした場合のペナルティも小さいため、強い意志を持っていないと、キャンセルに流れやすくなってしまいます。
どんどんレッスンを予約していくこと、そしてできれば「毎日一コマ」をルーティン化することがお勧めです。


ではでは!

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