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ヤンキー社員と胸ぐらを掴みあった どうする


35年かかってなんとか億り人達成、1988年に見たあの光景が僕に何かを感じさせた part7

人生で大切なもの3つ

お金
知人

お互いに胸ぐらを掴み合った僕とヤンキー社員
言っておきたいが僕はケンカなんてからっきしだめだ
人を殴ったこともなければ殴られたこともない
ただ元水泳部なので握力だけはメチャクチャある

なんでこんなことしたかといえば
やめるなら今しかない
と思ったからだ

このバイトは成立していない
このまま5件の引越しを終えるのは不可能だ
ここでバイト代受け取らずに逃げるのが一番合理的だ

社員はそのことがわかったのかもしれない
ここで僕がいなくなれば更なる苦境が待っているだろう
(しょうがねえ、お前は片付けしてろ)
うらなり君に向かって言った

なんてこった
続ける羽目になった

でも不思議なことが起こる
うらなり君、荷物運びをさせなければかなり動ける
いや、やらなきゃこいつらに何されるか分からないと思ったのかもしれない

不思議と仕事が回り始める
二件目は一件目よりヘビーなはずが時間は短く終了した
弁当を食べながら3件目へ
荷主さんかなり怒っている
10時到着予定がもう14時だ(なんてスケジュールだ)
でも僕らの迫力に押されてあっという間に黙る
目の血走った運び人2人と奴隷のように働く痩せた男

荷物壊したら自己責任だからな
年を押す社員
でも少しだけ当たりが柔らかくなってきている

3件目が終わる頃には僕と社員はトラックのダッシュボードに足を乗せて
ゲラゲラ笑いながら4件目の家に向かっていた

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