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2019年8月の記事一覧

美女の憂鬱

学生時代、友人の家に泊まった夜のこと。日本酒をグビグビ飲みながら彼女は言った。 「いつもみんな美人、美人って言ってさ、美容のために何してる?とか聞いてさ、なんもしてないよ、こっちは。」 彼女は透き通るような白い肌、すらりと伸びた長い手足、柔らかい曲線と凛々しさを兼ね備えたほんのり赤い唇、濡れたような長いまつげに切れ長の目、涼し気な容姿を持っていた。 美容のために何もしていない、という彼女の発言は真実だ。基礎化粧品はドラッグストアの安いやつだし、化粧の研究をしている様子も

【連載詩集】No.44 誰かを愛するということは。

誰かを愛するということは 一緒にいる時間にときめいたり これから何をするか楽しんだり どんなことを話すのか考えたり お互いの温もりを求め合ったり そういうことではなくて そういうことだけではなくて 『愛する人がいなくなってしまった世界まで 受け入れる覚悟を心の中に持つ』 ということではないのかな 誰かを愛するということは そういうことではないかな、と もちろん、 そういうことだけでは、 ないのだけれど 夜道で虫の声を聴いた気がして 夏の終わりが

新卒1年目の私が「先輩になる?」

ハノイの石川です。 先日7月の内定式があったと小山さんからの連絡と 社内SNSの写真を拝見して知りました。 私は8月に内定を頂き9月の内定式に参加したので、 もうすぐ1年が経つのだと思うと時の流れの早さに驚いています。 就職活動中はこれでいいのかと自分の将来の生き方において葛藤していて なかなか方向性が定まっていない時期でもありました。 家族やアルバイトの社員の方、選考中にお会いした社会人の方に 人生の先輩としてご指導頂いたおかげもあり これまでの自分を軸としていた私

「リカバリーを信じなさい」

「体調が悪いとき、ありさは掃除をしたがる」 体調が悪くなる兆しはいくつかあって、例えば部屋の汚さが許せなくなって深夜なのにがさがさと家の片付けを始めたりする。 (謎の気持ちの焦りから来るもの) 家人にとってはとても迷惑なので「また明日やってよ」と渋い顔をされることもしばしばだ。 また、お金を使うことやお金が減っていくことを極端に恐がることも体調が下降している兆しのひとつだと言える。 突然の掃除とお金が減ることへの恐怖はどちらも鬱に流れていくときの兆候のように感じる。鬱

最悪な状態を受け入れる

世の中に対し自分を表現しようと思ったら 同時に 「世の中に受け入れられない」 という事を覚悟する必要があると思っています。 ネットでも リアルでも 手段に関わらず「自分」というものを 何らかのかたちで「表現する」という事は それを受け取った側(社会、世の中)から 「受け入れられない(ということもある)」 その現象すらも自らは受け入れると 前もって決める必要がある。 この覚悟をするという事が 最初のスタートラインであり これが最低限度の条件だとぼくは思っています。 「受け

どうしてこう理屈っぽいんだ

『海獣の子供』を再上映している映画館があったので観に行った。 とても綺麗な映画だった。 最初から最後までずっと「画」の美しさの続く作品だった。 アニメーションとしては珍しいと思う。 動きの素晴らしい作画、別の世界に連れていってくれる設定、感情移入してしまうキャラクター、面白さに唸らされる脚本には出会う。 しかし、カットが変わった瞬間に背景とそこに映るキャラクターから視覚的快感を得られる作品はそうはない。 自分の記憶の中では他に、原恵一監督の『百日紅』のいくつかのシーンが思い当

父親がこわいなんて、おかしいですか?

私はいい子にしてきました。 よく言う従順に言うこと聞いて育った、優等生タイプなんて言われるそんな生き方。 勉強もたくさんしたし、できるだけ親が喜ぶように生きたいと思ってました。 家族はいちばんに大切にするべきものだと育てられたし、私も家族が大好きでした。家は1番落ち着ける空間でした。 でも、やっぱり別の人間だから、思うことはありました。全部が全部同じ意見だなんてことはありませんでした。 高校生のとき、進路選択が迫り、私はこういうことに興味があると話したとき、父親は、

米GEに不正会計疑惑、会計専門家が指摘 GEは反論

GEは過去10年、保険負債(責任準備金)の積み上げ(保険費用xx/保険負債xx)をダラダラと続けてきましたので、さもありなんとは思います。 これは一昔前の邦銀が意図的に大赤字にならない程度に不良債権処理する(貸倒引当金計上)という実質粉飾をしていたのと同様の構図ではあります。 そもそも論ではGEは産業分野に注力すると言って金融部門を過去5年ほど売却・縮小してきていますが(販売金融除く)、本業に全く関係ないドでかい保険部門が今も残っているのは、何か隠している=買い手が適正に

きれいなおんなのひと

昔から、きれいな女の人が好きだ。 学生の頃。 サバサバしているが、色白で目のぱっちりとしたAちゃんにあった。めちゃくちゃかわいいので、ふざけて「姫!」とか「おじょう!」と呼んでいた。Aちゃんがどれくらいかわいいかというと、学校で大型テーマパークへ行った時に、同じようにどこからか来ていた中学生男子に「一緒に写真を撮らせてください」と、数回声を掛けられるくらい華やかな顔立ちなのだ。 Aちゃんすごい! と思いつつ、きゃあきゃあ騒いでいたら「なつくまさん、おかしな人」だと思われ