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教員のいじめは狡猾である【実話】

この記事は,

本当に先生同士のいじめってあるの?
そんなことで,子どもの教育なんてできるの?
私も教員のいじめを経験しました…。

という方に向けて書いています。

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東須磨小の事件は,あまりにも稚拙で露骨で犯罪そのものであるために,
恰好のワイドショーネタ,学校叩きの火種になっていますね。
加害教員4人の実名もネットに晒されています。
現代のネット社会では当然でしょう。

いじめをすると,これほどのしっぺ返しを食らうのだと,
身をもって示してくれた4人の先生方,ありがとうございます。

そして,教師への不信感を増大させ,
誠実にがんばっている先生方の足を引っ張るような真似をしたことには,
強い強い憤りを覚えます。

これを「過ち」などという言葉で片付けてほしくはありません。
社会的制裁,刑事罰を受け,一生悔いてほしいと思います。

「子どもにいじめをしてはいけないと指導する立場の先生がとんでもないことを!」という世間の声。

その通りではありますが,
職員室でのいじめ・いやがらせ・ハラスメントは
どの学校にも普通にあります。

そんなことをする人たちが,
子どものいじめを解決できるわけがないですよね。

いじめられる側にも落ち度がある。

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その傲慢な論理を疑いもせず,
実際にハラスメントをしている教師が,
いじめられている子を守れるわけはないし,
逆にますます追い込んでしまうのです。

今回はあまりにも幼稚ないじめであるがゆえに,
世間からこれほど注目されました。
ですが,実際の教員間のいじめは,もっと狡猾で,
わからないように行われていることが多いのです。

●直接的には,助言・指導という形でのダメ出し。
●間接的には,いじめの対象になっている先生が担任しているクラスの子どもに対する厳しすぎる指導。
●陰口,管理職へのちくり。
●その先生が困っていても
「先生が主任だから。先生の判断で」などと言って,助けない…など。

一見して,その先生のためを思ってしていることなのか?
悪意・敵意・迫害の意識をもってしていることなのか?
わからないようにいじめは常態化していきます。

どの世界でもそうですが,同じ職場には,
できる人とできない人がいるのです。
新人ならばできなくてあたりまえですし,
経験年数何十年の先生の中にも,できない人っているんです。
「指導力不足教員」という言い方もあるほどです。

その人達に,できるようになってほしい,
今よりはマシになってほしいと,
いろいろとアドバイスすることは必要なことです。
ですが,そこに軽蔑・差別・嫌悪の感情が乗っかって,
必要以上に厳しく当たることは,
やはり,いじめ・ハラスメントと言わざるを得ません。

いじめを受けている先生は,
「自分がダメだから…」と,思うでしょう。
それをいじめだとは気付かないまま,
自分を卑下して,病気になって,
休職・退職に追い込まれます。
あるいは,そんな職員室の環境にいたら,
落ち着いて仕事を進めることが難しくなり,
本来の,その先生の能力ならばできることも,
ミスをしたり,〆切りに間に合わなかったりすることもでてきます。
それで,ますます周囲から責められ,
できなかった自分を自分でも責めてしまう,
負のスパイラルに落ちてしまいます。

このように,教員間のいじめは,
今回の兵庫県の事件ほどの
わかりやすい形では表れずに行われていることが多いのです。
いじめをしている先生も,
それが助言・指導なのか?ハラスメントなのか?
区別がつかずにやっているのかもしれませんが,
いじめの定義は,

「いじめられた側が,いじめられていると感じたら,それはいじめ」

なんです。

文科省が言ってます。
そんな区別もつかない人間が教師をしていること事態,問題なのです。

ここから,ある実体験を書いていきます。
私が勤務していた学校で起きていた新人いじめの話です。

実話ですので,垂れ流すわけにはいきません。
すみません。私にもリスクがあります。
どうしても読みたいという方のみへの有料記事にさせていただきます。

ダメ先生なのか?いや,それは新人いじめだった。

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