見出し画像

上の子かわいくない症候群を抜け出したホテル泊

次男が産まれてから、ずっと悩んでいることがあった。
長男がかわいく思えない。
いわゆる上の子かわいくない症候群というやつだ。

ホルモンバランスのせいだし時間が経てば落ち着くだろうと思っていたのだが、3ヶ月経っても半年経ってもおさまらない。長男もそれを感じているのか、逆に「ママがいい!」「ママじゃなきゃ嫌だ!」がどんどん強くなっていく。 
そうやってぐずればぐずるほど、私もイライラしてキツく当たってしまい自己嫌悪。負のスパイラルが続いていた。

このままではみんなツラい、どうにかしたくて頭を悩ませた結果思いついたのは長男と2人でどこかに泊まることだった。
ちょうどコロナ感染で延期になった藤子不二雄ミュージアムに行く計画と、次男の夜間断乳をするタイミングがあったので夫に提案。
都民割を使って奇跡的な値段で立川のホテルを取れたので、私と長男、夫氏と次男の2組に分かれて宿泊することにした。

当日昼間は藤子不二雄ミュージアムでがっつり遊んで立川に移動し、お昼寝した長男を寝かせながらチャノマでパフェ。


ちょうど小上がり席が空いていたので長男は横になってぐっすり眠り、次男もずりずりゴロゴロできて楽しそうだった。
夕ごはんはパフェでお腹が空いていなかったので、ホテルにチェックインしたあとコンビニで買い出ししてみんなで夕飯にし、寝る時だけそれぞれのホテルに移動して寝ることになった。

長男は「なんでお父さんと次男くんは別のところに行くのー?」と不思議がっていた。私は「今日は久しぶりにお母さん長男くんと2人でお泊まりしたかったんだ」と話した。
すると長男は「お父さんと次男くんがいないと寂しいな」「みんな一緒がいいな」と言った。私はてっきりお母さんと2人でうれしいというような反応をすると思っていたので、少し驚いた。
それからも長男は寝るまで何度も「お父さんと一緒がいいな」「2人はホテル着いたかな」「今度はみんな一緒に寝ようね」と夫氏と次男を気遣っていた。

私は長男が2人でいたいだろうという自分の思い上がりのようなものを恥じたと同時に、彼が家族のことを大好きな子に育ってくれてることがわかってとてもうれしかった。
久しぶりに心から長男のことをギュッと抱きしめて「ありがとうね」と言って眠った。

それ以降、気づけば上の子かわいくない症候群はすっかりおさまった。もちろん怒ったりイライラしたりすることはあるものの、根っこの部分では長男も次男もかわいいと思う気持ちは変わらない。
同時に長男も「ママじゃなきゃ嫌だ!」が減ってきて、夫氏とお風呂に入ったり出かけたりすることもできるようになったし、頼れるお兄さん感が強くなってきたように見える。

ちなみに夫氏と次男組はどうだったかと言うと、夜間断乳初日で次男の夜泣きが激しく、夫氏は翌朝ヘロヘロになって朝食のレストランにやってきた。次男も夜間断乳に成功したものの一晩離れて寝たことが寂しかったのか、後追いが強くなり少し離れただけで大泣きだ。

あっちの悩みが落ち着けば、こっちの悩みが出てくる。それが子育てかと実感中。だから親も子どもと一緒に育っていけるのだな。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?