嫌いだけどMiss you 好きだけどHate you

🎧アンビバレントダンサー - Base Ball Bear

距離を詰めるなら傷つく覚悟も必要なのだと、常々自らに言い聞かせている。近づいた分だけ余計に離れてしまうのだ。縮めすぎてしまった差が心に落とす無意味な影。

憧れていたいなら、大切にしたいなら、適切な距離を保つべきだ。

それでも側に居たいとか、役に立ちたいとか願ってしまって、引かれた線に気づかない振りで(或いは向こうが隠してくれて)飛び越えてしまったら最後。

白いシーツに包み込まれて未来ごと見えなくされる。

可愛い子猫の一匹で居たらいいのに、わざわざなりたがる招き猫。いつか化け猫にでもなってしまいそうだと苦笑してるだけマシだと思いたい。
今が常に在るべき姿で自分の最高値だから長生きは望んでいないけれど、刹那的快楽しか知らないからだとしたら間借りした命に申し訳なく思ったり。
我慢して存えるほどの何か/誰かにまだ出逢っていないのだ。

無人島に一人で居るより、雑踏に独りの方がより寂しい。存在の無視が一番堪える。恥ずかしさに消えてしまいたくなった。
人は他人に認められてはじめて人になる。

いっそここで切り捨ててくれてもいいとすら思った。
それくらい勝手に傷ついた事、君は永遠に想像もしないでしょう。知ってくれなくていいのだけど。何故、と聞く勇気も無いから、その後の甘やかしが嬉しくも辛くて。
案外まだ痛々しい痕、勲章になるか切り札にするかは自分次第。
無条件にずっと愛してくれるのなんて親くらいだ。

全て投げ出せたらと苦しみながら探す君の姿。愛おしく見つめながら憎らしくて堪らなくなる。繋ぐどころか握れもしない手を持て余す夜。いつだってそれを振る覚悟はあるのにね。

指先で簡単に送れてしまうから、言葉も愛も紡げない唇で、明日はどんな歌を唄おうか。

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