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心の侭に認めて

認めると書いて「したためる」。ただ「書く」よりも丁寧さが込もるニュアンス。

忘れたいことも言葉にしてしまえば見る度に思い出してしまう。綴った記憶でより鮮明に残ってしまう。だからこそすぐ消すとしても呟かない方が自分の為だし、逆に忘れたくないことは少し辛くても文字を連ねた方が良いと思える様になった。心と目の両方で記憶を補完し合ってくれるから。

それは日記でもエッセイでも良いし、あえて心の距離を取って第三者目線の小説や歌詞にしたって良い。記憶を整理して想い出にすれば少し美しくなってしまう様に、整えることで救われるなら、その方法は何でも良い。「したためる」には「しかるべく処理する」なんて意味もあるのだから。

誰もみとめてくれなくても、自分が一番自分のことを解ってあげられるはず。その為にしたためたって罰は当たらない。

嬉しさも苦しさも幸せも涙の跡も、心の侭にみとめて、したためていきたい。マスクの外でも中でも息苦しい世界で、心臓を動かし続けて居られる様に。





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