Onlineバレエクラスの4か月間
ロックダウン宣言
Covid-19の被害でロックダウンになる前、最後にマンハッタンを訪れたのは忘れもしない金曜日でした。その日午後にニューヨーク州クオモ知事から、ロックダウンが宣言されました。2月末からイタリアでの被害は大きくニュースになっていましたが、まさかニューヨークの被害がここまで拡大するとは思っていませんでした。急速に被害が進んでいった3月ですが、ロックダウンに踏み切るまでには少し時間がありました。その一つの理由が公立学校の閉鎖でした。公立学校では朝ご飯やおやつ、ランチが子供達に配布されます。ニューヨークでは貧富の差もあり、学校の食料をその日の糧として生活をしている子供達もたくさんいました。しかし被害が深刻化し、3月13日。ついに公立学校の閉鎖が決まり、ロックダウンが宣言されました。
↑ 世界的にリーダーシップが注目されたニューヨーク州クオモ知事
オンラインクラスの開始
ロックダウン最初の1週間。まだオンラインクラスの利用も本当に少なく、世界中が今後どうしていくかを試行錯誤している期間でした。ニューヨークの多くのアクティビティと同じで、私の働くバレエスタジオはセメスター制。毎月お月謝を払う様なシステムではなく、半年もしくは3か月ごとでのRegister(登録)になります。既に今学期の授業料はいただいていたので、今後ビジネスを続けていく為にはクラスを継続する必要がありました。ディレクターそして他2名の教師とミーティングを重ね、1週間後にオンラインクラスに切り替えました。またオンラインクラスの単価は低い為、セメスターを3週間延長することにしました。
自宅リビングのホームスタジオ ↓
そしてこのロックダウン中に教えたオンラインクラス数は、
勤め先 150クラス / ボランティア 50クラス / クラスホスト 20クラス
勤め先のスタジオは通常通りのスケジュールだった為、いつも顔を合わせる生徒達とつながることが出来ました。同時にたくさんのビジネスが営業停止を余儀なくされ、職を失ったり、長期間に渡り収入がないご家庭もありました。
↑ 生徒が送ってくれた素敵なお手紙
メインの仕事でいつも通り収入が得られる私に出来る社会貢献は、ボランティアクラスの提供。
自分が報酬を得ることを目的とせず、
自分が出来ることを相手に無償で提供をする。
自分と家族の命にリスクがありながらも現場で働く医療従事者の方々を身近に拝見し、自然と浮かびあがった選択でした。
↑ "WE LOVE YOU" 小さな手♡
↑ 工作と押し花が届きました!
またダンサーとして活動するエンターテイメント業は、Broadwayミュージカル、バレエ、オペラに限らず大きな打撃を受けました。全てのオーディション、劇場公演は中止。未だ劇場再開の目処は立っていません。多くのダンス仲間が失業保険申請を行っていました。
お世話になっている先生、ダンス仲間もサポートしたい。定期的に受けていたバレエ教師に連絡をし、仕事を失ったピアニストにも声をかけ、バレエクラスを必要とするダンサー仲間を集め、オンラインクラスをホストさせていただきました。
↑ 虹色ドレス、キラキラティアラのバレリーナ♡
当初はインターネットの接続、音声の不備など問題があることもありましたが、お互い声を掛け合い、支え合って、この4か月を乗り越えてきました。まだ引き続きオンラインで行う仕事もありますが、メインのスタジオのお仕事は今週末で夏休みに入ります。
実は今年はスタジオから初めて卒業生が出る年でした。小さい頃からずっと一緒に育ってきた仲間達。最後の発表会はキャンセル。また会える日が来ると信じています。この4か月のオンラインクラスを振り返ると、どうしても言葉では表せない心にこみ上げてくる感情があります。
↑ ちゃんとお団子頭の私とお花♡
今月の残りは私自身の準備期間。既に取り組んでいる課題、進行中のプロジェクト、今週から始まる新しい出会い。人生で一番と言える程、短期間でたくさんの情報を学んでいます。教えの時間以外は、自分の練習をしたり、オンラインで講座を取ったり、毎日充実していた様に感じます。
最後は生徒が送ってくれた虹色のハート♡
生徒達の笑顔に、私自身が支えられた4か月でした。
本当にありがとう!
次回は私が今後に向けて取り組んでいるCovid-19対策についてお伝えしたいと思います。
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