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シンゴジラ、シンニホン、シンコロナ。

こんな時期にタイムリーな本が出たなと思っている。「シンニホン」を読んだ今、このタイトルはピッタリだなと思った。

急な感染を広げるコロナウィルスに動揺に戸惑う中、5Gサービスは幕開けした。

こんなご時世だが、弊社のプロジェクトはジャンジャン進む。ドコモの5Gローンチがあるとのことで急遽渋谷ストリームにパートナーさんに呼んで頂いた先日。ドコモとジャニーズのコラボで5Gを広めていく企画。一般客を呼ぶ予定のイベントだったが、これもまたコロナショックで中止。急遽関係者で行われたということだ。

キラキラと8Kモニターに映るアイドル達の姿は、まるでそこでパフォーマンスをしているかの様だった。彼らの踊りを見ながら色々考えていた。

どうしても薄れているこのテクノロジーの幕開けとウィルスについて絡めて話を進めてみよう。

テクノロジーはこうした中も進化していく。いやむしろこうした困難な人類の課題を持ってテクノロジーが進化し、解決していく。歴史もそうだった。

iphoneがリリースして10年を経て、誰でも手に持っているそれが、昔は一握りの人間にしか使われていなかった。20年前にコンピューターを持ち歩くようになった時から考えると異常な勢いでスペックは上がり、通信速度は速くなり、処理速度は速くなり、データ量も多くなり形も変わった。そんなことが可能になった。

高性能のパーソナルコンピューターを当たり前のように片手に収めている。ビッグデータと呼ばれる情報量もアクセス量も通信速度も現状からその年間の増加率はさらに凄まじいほど伸びていく。

まるでコロナウィルスの感染率を物語るような速度で進化している。そして日常化して馴染む。そしてさらに進化していく、この間にギャップは生まれるが、また日常になる。これからもっと爆速に進化もしていく。その繰り返しだ。

きっとウィルスもそうなる。世界はアフターコロナからウィズコロナ社会になる。自身も武漢のアウトブレイクから数ヶ月経てば収まるだろうと思っていたが、感染力と感染速度に考え方を変えた。

発生から数ヶ月、感染速度とは別にウィルスの変異はまだ起きておらず起きにくい種なのでは、と専門家が言っていた。日本では特に幸い致死率も低い。しかし、ワクチンはまだなく、量産と流通には1年以上はかかる。終息宣言は2年超えるとの事だ。

今回のこのショックをあったことにするか、なかったことにするかはとても大切だ。ウィルスも進化して今この世界に出てきた。僕達もテクノロジー進化して変化して対応することになる。以前からコロナについて書いた記事は下記。

最近シンゴジラを家で見ていたときに隣にいた友人が、「想定外は想定出来ないんだよ。想定外を想定しないとダメなんだよ。」とふと呟いた。正に映画でもそれを描いていた。

テクノロジーの進化が爆速に異常な勢いで起こるようにウィルスの感染速度も同じだ。彼らも生きている。ウィルスと同じ世界で生きてきた人間の歴史の中で病原菌を感染病を克服してきた、そして驚異的な感染速度を持つウィルスとして進化して今出てきた。シンゴジラも数日で進化を遂げ第一、第二、第三、第四とフェーズしていく。

人類のテクノロジーとこの自然世界での関係性を感じた。

そして進化の特異点は、シンギュラリティを創造させるAIに日本は遅れを取っているも同じことだ。先進国でAI人材の少なさは企業の国の取り組みの遅れを深刻に物語っている。自身もITの業界といったん離れて7年のブランクになるが年明けに42Tokyoに応募した。出来ないと決め付けるのではなく、好奇心だ。

「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」

人間のテクノロジーはこの自然世界の克服のために生まれてきた。そして自然世界の法則から模倣し、学び作られてきた。人は何故想定外を想定できない理由を今また知れたよう気がする。

日々仕事に向き合いながらも世の中を見てみよう。このウィズコロナ社会を色んな視点で俯瞰することが大切だ。コロナで分からないままもプロジェクトは進む中、何かしたくなったので並行して動いてみる事。

テクノロジーは一部の人が起こして行く事は間違いないが、誰でもエジソンになれる時代というのも間違いでない。そんな言葉は勇気だ。

前職の社長も「コンピュータなんて人が作ったものだから。やれば誰でも出来るよ。」とその言葉が今現職でも勇気になっている。

安宅さんも「ガリガリプログラミングを書くことじゃない。」自分に何が出来るかを考えて好奇心で挑戦することを書いていた。

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』

とダーウィンが言った様にシンゴジラのエンディングで少し垣間見えた、劇中では描かれなかった結末を人間は選ばないよういや繰り返さない為にシンニホンを読んで見て欲しい。一部の人にしか伝わらない「本」という媒体だが一部の人が世界を救う事を自分も行動で示していこう。

シンコロナを乗り越えるのも同じことだ。

しかしそんな折に近所のスーパーへ晩の準備を買いに行くと、まとめ買いの行列と取り合いでパニックになっていた。

「いやぁ小池都知事の会見から一気にまとめ買いが押し寄せてコノザマです。」店員さんはモノもヒトもなくなった店内でとほほとなりながら大量の卵パックを棚に補充していた。熊本地震の初日に熊本にちょうど旅をしていたが、被災だとは思わなかった。みんな温かくて優しかったから。

シンゴジラを見ていたときに想定外は想定出来ない〜と呟いた横にいた友人が「いやあ、まったくシンコロナだよ。」といっていたのを思い出した。


言葉を直接届ける機会をいつか何処かで作れたら!