見出し画像

企業に求められるアート思考。脱炭素にも必要な思考では?

デザイン関係の本を読んでいる中で紹介されていたのかもしれない

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)

という書籍。

今の脱炭素/カーボンニュートラルという領域においては、この美意識、アートという考え方はとても参考になると思います。


アート思考

日本では法律を守っていればよい・・・そんな考えで事業をしている経営者が多いと著者は述べていました。その一例として挙げられていたのが、DeNA社の事業であるWELQ(ウェルク)についてです。
WELQの事業内容としては、DeNAが外部執筆者に依頼した記事やサイトに登録した利用者による自由投稿で構成し、検索上位にして、広告収入を得るという事業。しかしこのWELQに挙げられていた医学的根拠がない情報について、DeNAとしてそのまま放置をしていた結果、この記事がグーグルなどの検索サイトで上位にくるケースが多く「健康被害が出る」と問題視する意見が増えてきて、最終的には全記事を非公開することに。

法律さえ守っていればよい・・・そんな考えの経営者が日本には多いということを言っていました。

法も人が決めたもの。法ということにとらわれるのではなく、本来あるべきものはなにか。その本質を突き詰めていくことというのは、MBAのロジックによって追い求めても、すべては同じ回答になる、つまりはレッドオーシャン(※)になるということ。
この書籍によると今のエリートたちは、ボストン美術館などの美術館に訪れ、アートから学ぶ姿があると言っています。つまりは今のエリートはMBAで満足するのではなく、美術館からアートを鑑賞し、そこからあるべき本質をえぐるための思考をそこに求めに来ているということ。これがレッドオーシャンを回避し、ブルーオーシャンにするということの方策。

(※)競争相手がひしめき、競争が激化している状態を言います。反対に、競争相手がいない、あるいは少ない状態をブルーオーシャン。

脱炭素という長期思考が必要な領域では?

翻って、脱炭素/カーボンニュートラルという領域。この領域は法が追いつかなければ、後回しにしても気づかれない。WELQの考えは、端的に言ってしまうと、短期的に自分たちが儲かれば、株主が喜ぶからよいということになります。
しかし先般に挙げたようなパーキング事業の会社は、単にアルファルトで固めた土地が増えて、駐車する車が増えて、その結果として収益が上がっても、収益が上がればそれで良いということになるのであれば、それはWELQと変わらない考え方なのだと思います。
パーキング事業の会社は、SDGsということで、三井リパークは三井不動産がその宣言対象なのでしょうか。以下のようには言っていますが、そもそもすごく目先のこととして、現在の事業はどうなのでしょう・・・
三井不動産に限るものではないのですが、本質的に影響を及ぼすことのでkることをやってもらえないか。そんなふうに思います。そのために、アート思考が経営者には必要なのではないでしょうか。

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

三井不動産は、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーによる調達を目指す国際的なイニシアティブ「RE100」に加盟し、2050年までの達成を目標としています。また、気候変動関連リスクと機会に関する情報開示を推奨する気候関連財務情報開示タスクフォース「TCFD」の提言にも賛同しています。(SDGsターゲット13.1)

https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/sdgs/case/17goals.html

脱炭素の重要性を感じる日本の夏・・・

冬になると普通に寒いのであまり気候変動については、正直感じません。雪が少ないなどはあるかもしれませんが・・・
ただ夏は、特に日本では酷暑としてでてきます。ちょうど関東を襲った台風も、海水温が高いために勢力が衰えることなく、北上をしました。
たまたま日本の海域がほかよりも海水温が高いのかもしれませんが、イワシの大群が北海道に押し寄せる、サバが北海道で穫れる、など特に異常な状態が続いています。
一企業では影響は小さいのかもしれませんが、アート思考で本当にあるべき姿を求める企業は、やがて本当に支持をされて、それがライバルを押しのけて本当の強い企業に、そして本当に社会貢献をするのではないか。
そんな企業を育てられる日本でありたいな、と思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?