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シェアリングサービスで脱炭素

最近、JRの駅などで傘のシェアリグサービスを見かける。
これまで雨が降るとコンビニでビニール傘を買っていたが、脱炭素を考えると良い行動とは思えなかったが、このようなシェアリングサービスがあれば、無駄に傘を買う必要もなくなる。

ちょうどGW中に読んでいた月間事業構想に、「シェア」が実現する地域経済の脱炭素、というテーマで特集が組まれていた。その中に、傘のシェアリングサービス「アイカサ」について触れられている。

同サービスについてはずっと気になりながらも使ってみたことがなかったが24時間で70円と、これならばビニール傘を買うよりの全然安い。ビニール傘を買おうとすると意外と高いが、そもそもどのくらいの金額なのだろうかと
ぐぐってみると、600円はする。

そしてこのサービスを1回利用すれば、CO2を692g削減することに貢献できるという。算出根拠は書かれていないが、多分ビニール傘の生産、そしてその廃棄で生じるCO2の量なのであろう。
同サービスが広がるには至るところでこの傘のレンタル機器が置かれていなければならないが、コンビニもこのようなサービスを行うことで、連携できたりしないものかと思う。コンビニにとってはモノである傘を売ることが目的であり、アイカサというサービスは、コトを売ることが目的であるが、今後の脱炭素においては、コンビニもモノ売りからコト売りに変換してもらうべきなのでと思った。

「アイカサ」のようなインターネットを介し、モノ・場所・スキルなどの遊休資産を売買・賃貸するシェアリングエコノミー(共有経済)として、メルカリやAirbnb、Uberなどがすでに広がりを見せる。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会は、株式会社情報通信総合研究所と共同で、「SDGs × シェアリングエコノミー」に関する調査を行ったとのことで、調査内容が以下にまとめられている。

このシェアリングエコノミーはSDGsにおける17目標のうち、
・つくる責任つかう責任
・気候変動に具体的な対策を
に大きな役割を果たしているようである。
また2030年度のシェアリンングエコノミー市場規模が14兆2,799億円(課題解決シナリオ)まで拡大すると想定した場合ということで、CO2排出削減効果を算出しているが、
・スペースのシェアサービスで既存の建築物をシェアして活用→371万t
・モノのシェアサービスで既存のモノをシェアして活用→74万t
のCO2の減少ということで、合計して445万tのCO2を削減する効果があるという。それは宿泊業(351万t)、小売業(330万t)が1年に排出するとされれるCO2排出量を上回る貢献効果があるようだ。

シェアリングエコノミーは、スマホやIoT技術を活用した位置情報技術などのデジタル技術の発展によって広がってきた。デジタル、ITにかかわる自分にとって脱炭素にどのような貢献ができるのかと考えているが、シェアリングエコノミーの考えを取り入れることは一つのヒントになる。


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