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ぼくの「りんかく」8 - 季節のイベント

2023年5月21日(日)に行われた文学フリマに出品する「りんかく」という写真ZINEについて、作者サイドからあれこれ裏話をするnoteです。
「だれかに写真を撮ってもらうと、自分から見えない『輪郭』が見えて立体的になる気がする」。この本は多拠点生活の「りんかく」を集めた立体記録。

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普段、何かの課題を解決する時に僕は「デザイン」の力を使う。デザインにも色々あって、形があるものもあれば、ないものもある。

そのプロセスはデザイナーごとに全く違うし、また、アウトプットの得意不得意もある。

ある時、ちょっとしたロゴマークを作ることになってざっと作ってお渡ししたところ、とても喜んでもらえたことがある。けれど同時に、出来上がったアウトプットをどう使うかのアイデアも提供しないとうまく活用されないケースが多かった。

それは利用する本人が「自分用にデザインされたもの」を使ったことが少ないからか?それとも、そのデザインされたものを使うことで自分がどうなりたかったか実は知らなかったとか?

なんにせよ、作り手と使い手の間の溝というのがありそうで、そこが無ければないほどハッピーになれるのかなぁ、と思ったことがあった…というお話し。(この後の本編とは関係ないんですけど)

23-24 梅林で過ごす日

この2枚は鶴巻温泉邸での出来事。
ここには家守さんが管轄する梅林があり、年に数回ちょっとした催しが行われる。

この時は梅林の周りにあった竹林を伐採したので、それを処分しながら、別の畑で作っていたさつまいもを焼き芋にしましょうという会。

東京から参加される方もいて「普段なかなかこんな体験できません」とお話ししていたのが印象的だった。ところ変わればこういった経験は非日常になっちゃうんだなと思った。

もちろんこんな広い梅園で、昨年別の畑で育てたさつまいもを焼く…なんてこと自体がとても貴重な時間なのは間違いない。

25-26 なんでもない日、ありがとう

これは熊野邸に行った時の写真。
ADDressで仲良くなった方がその拠点に長期滞在していると聞いて、ふらっと向かうことにした。

熊野古道で有名なその場所は静かで何にもなく、けれどそれがとても気持ちが良かった。道端の草花や朝の空気と差し込む朝日がとても綺麗だった。

残念だったのは周辺を杉林が囲んでおり、僕はひたすらにくしゃみをしながら喉が痒いと思っていたことだった…。

そして、時間を見つけては周辺を案内してくれた友人には感謝しかない。

まとめ

今回も人や場所とのご縁に恵まれたお話しでした。
ADDressの旅暮らしでは、自分では行こうと思わないところもなにかのきっかけで呼ばれることがあります。(呼ばれる、という表現自体がちょっと特殊?)それぞれみんな、好きな場所があって、タイミングが合えば集まっちゃうみたいな。

そして季節の行事は何かを思い出す時にとても大切。
淡々とした毎日の間にスパイスを添えてくれて、あとから「そういえばあの時だから何月ごろだね」なんて話がしやすくなる。東京に住んでいた時は効率化!が最重要だと思っていたから、自分がそんなことを考えるようになるなんて思っていなかったな。

さてこちらの冊子、現在はADDressユーザー限定になってしまうのですが鶴巻温泉A邸で閲覧・購入ができます。(家守さんのご好意でおいていただけることになりました!)
滞在される機会のある方、よろしければキッチンにある物販棚をチェックしてみてくださいね。

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