がん末期リハビリ でQOL維持・向上させる為に必要なこと!
ご覧頂きありがとうございます!
今回の内容は、がん末期の方のQOL(生活の質)維持するための方法はなんだろう?という事で書いてみましたので、よかったら読んでいって下さいね!
最初にQOLを維持しているとは何でしょうか?
色々な解釈があると思いますが、今回はADL(日常生活動作)を紐付けて考えていこうと思います!
まず、自分の満足した生活を送れていると考える要素として1人1人で捉え方が違うという点から、主観的な要素が多いのではと思っています!
ADLを評価する際に、私たちリハ職はBarthel Indexを使います。
100点満点で評価していきますが、点数が高い事=QOLが高い状態とは考えにくいです。
その人が満足感をどれだけ感じているかが、QOLを高めると思っています。
例えば、歩行項目の点数的には自立しているとしても、
「本人の思ったように外出出来ていない」
これでは、QOLが高いとは言えませんよね!
では、がん末期の方で考えていきましょう!
退院直後はADLが比較的高い状態ですが(寝たきりの方もいらっしゃいます)
自分の想像する生活を送れるのかと不安を持たれた方が多いです。
それでは限られた時間の中で、どの様にリハ職はどうやってQOLを維持していけばよいでしょうか?
これまで経験した事を元に考えた事は、QOLに直結したADL項目に着目して介入してみるでした。
訪問に行くと色々な部分が気になってきます。
ごはんは食べれているのか?よく眠れているのか?トイレに困っていないか?
書き出すとキリがありません。
ただ、大事だと思うのはこの動作は続けていきたいと思う理由だと思います。
そこには、自尊心であったり、家族に迷惑を掛けたくないという気持ちがあります。
一人一人で違う大事にしたい部分を尊重したリハビリこそ、QOLを維持・向上させるものだと思っています。
その人の大事にしたい部分を崩さない為には、どのADL項目に介入していけばよいかを考えて介入しています。
実際に関わった方を紹介します!
この方はどうしても行っておきたい場所があるとの希望がある方がいました。
課題として、
居室が2階のため、階段を下りないといけない。
歩くことは難しいため、車いすに移れないといけない。
移動時間を考えると何時間か座っていないといけない。
これら3点が課題としてありました。
この方に僕が行ったことは、「階段昇降訓練」「移乗動作練習」「座位保持訓練」を徹底的に行いました!
ADL評価でみれば、移動に関わる項目の点数が低い方でしたが僕はこの方のQOLを高めるポイントはここだと評価し、リハビリを進めました。
進めた結果は、自室から外に出て車まで乗ることまで可能な状態になりましたが・・・
状態の悪化から、実際に行きたい場所へ行くことは叶いませんでした。
家族の方からは、
「実際に行けなかったが、最後まで一緒に頑張ることが出来てよかった」
と話されていました。
目標を達成することには至りませんでしたが、安静に過ごしていくという選択をせず、本人・家族の希望される方向性に沿った介入方法に絞ったことが、QOL向上を目的とした支援に繋がったと感じています。
いかがだったでしょうか?
今回はQOLの維持・向上させる為の考え方と実例を書いてみました。
この考え方が絶対正解とは思っていませんが、このブログを読んで、一歩進んだ介入をしてみようと感じて頂ければ幸いです!
まだまだ何か確立したものがない分野ですので、みなさんと一緒に考えていきたいですね!
それではまた!
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