救世主
ちみすけ(長男2歳)が発熱した。
検査の結果、RSウイルスというやつらしい。
熱は高いし、だんだん咳が激しくなるしで非常につらそうだった。
とくに咳は、食べようとしたり、喋ろうとした時に激しくでる。
止まらなくなってかなり苦しそうで、見ているこっちも辛くなった。
おしゃべりな彼は、基本ずっと喋っている。
われわれに話かかるのはもちろん、トミカで遊ぶ時には「ねぇはしご消防車ー!なにしてるのー?火を消してるの。えー!そうなんだー!ぼくたちもてつだおう!」など、1人複数役でクルマ達にアフレコ。
母が「あれ!きーこちゃん(妹0歳4ヶ月)、おしっこだけかと思ったらうんちしてた!大変!おしりふきがない!」とか言うのを聞きつければ
「はい!れすきゅーたい、いますぐしゅっどうします!ちみちゃんが、いま
おしりふきを、もっていきまーーーーーす!」と叫びながら迅速に出動。
ちなみに出動時の足音「たったったったっ」や、手を拭く時の「ふきふき!」ドアをあけるときの「がちゃ!」など、効果音もちゃんと自分の口でつけるタイプだ。
あと何もないときは歌っている。
と、
こんな感じでほぼ常に喋っている彼にとって、喋ると咳が出ると言うのは非常に辛そうだった。
「ふき、ゴホゴホ、ゴーホッゴッゴッグォッフォ!ふき!」
とか言っては「あああーーー!!!ゴホゴホがやなのーーーーーーーゴホッゴホゴホグォッホ!!」
みたいになっていた。
できるだけ喋らないように、なんてできない。
なんてったって泣くかも黙る2歳児様だ。
かわいそうだがRSとは風邪の一種だそうで、薬を飲んで食べて寝るしかない。
ちみすけも病院で薬を処方された。
彼は、産まれてすぐから一歳過ぎまで毎日薬を飲まなければいけない時期があった。
それで慣れていたからか、薬を飲むのはうまい方だと思う。
粉薬を少量の水で溶かして、スポイトでちゅっと口の中に入れるとすっと飲んでくれる。
ところが、今回もらった抗生剤が、どうにもこうにもまずいらしい。
他の痰切りなどの薬はいつものようにスッと飲むのに、それだけは飲めない。
一度飲ませたら大泣きで宥めるのに大変苦労した。
毎日飲んでいた時には薬をシロップに混ぜていたので、今回もそうしてみたがそれもダメ。
良薬は口に苦しの話をして諭してみたがもちろんダメ。
飲ませる途中で大暴れするので、ベタベタした薬入りのシロップを顔や手やあちこちにくっつけられた。
いったいどーすりゃいいの!と思っていたところで救世主に出会った。
これである。
近くのドラッグストアで発見し、試してみたところ、驚くほど平和に服薬することに成功した。
薬の苦味を感じなくさせてくれるだけではない。そこはねるねるねるね、ねるねるを作るたのしさにすっかり魅了された彼は、
もはや次の薬の時間を楽しみしているようだ。
ただでさえ、具合が悪くて常にぐずぐず、咳をしたり鼻が出たりするたびにママー、ママーと呼ばれ疲弊していた中で、1日2回も激闘の末服薬させなければならないのはうんざりだったので、本当に救われた気持ちだ。
ありがとう開発者様。ありがとうねるねるねるね。
と、いうわけで
ねるねるねるねの大活躍により無事に回復してきたちみすけ、咳も減り、ぐずぐずも減ってきた。
が、昨日の夜のお風呂
洗い場で洗っていたら、湯船にいた彼が再び不機嫌そうな
ままーーっ!の声を上げた。
ちみ「ままーーーーーっ!ああああーーーーーーん」
母「なに!ちみちゃんどうしたの??」
ちみ「ぬれたの(手のひらを見せる)」
母「(いやお風呂入ってんだから濡れるだろ)え、そうだね、おふろだからね(手で拭く)はい、これで大丈夫!(当然母の手も塗れてるのでちみすけの手は塗れたまま。何が大丈夫なのかは謎。)」
ちみ「あああーーーーーー(絶望)」
母「(えーなになにーー困)どしたの〜(とりあえず抱っこ)」
ちみ「おててが、よごれたのがいやだったの」
母「おててよごれたの。濡れたってこと?」
ちみ「うん、おててを、おはなにいれたら、濡れて、きたなくなったのがいやだったの。」
母「、、、、手を鼻に入れたの?」
ちみ「うん」
母「そしたら汚くなった?」
ちみ「きたないのがついた。」
それは、、、、
そうだろうね。
というわけで、咳がおさまってきた彼は今、鼻水に苦しんでいます。
がんばれちみすけ!もう少しで完治だ!!
きみにはねるねるねるねがついている!!!
母は静かに(さっきちみすけの手を拭いてしまった)自分の手をよく洗いました。
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