資格マニアに目覚めた話

あることを境に、資格マニアに目覚めた。
資格と言うと国家資格、公的資格、民間資格、国際資格とあるが。
様々な種類の資格を取得してきた。
ジャンルは問わないのが資格マニアだ。
とにかくとれそうな資格はひたすらとる。
そうして総取得資格数は300にも及ぶ。
お金も相当つぎ込んだ。
総額560万円程。
資格マニアに目覚めたきっかけは、車が欲しいという欲望からだった。
中学生くらいの頃車が欲しかった。
型落ちでもいいからBMW7シリーズの黒色。
貯金もある程度はあった。
毎日中古車情報を調べては、貯金通帳を片手に買える車と買えない車を見ていて。
2005年式のBMWなら全然買えるじゃん、そう思ったのだ。
だが他にも欲しい車はあった、アウディA8のこれもまた黒が欲しかった。
中古車情報を探すとなんと7シリーズとA8ギリギリだけど貯金の範囲内で両方買えるぞ。
今じゃなく大人になったら絶対買おう、そう決めた。
だが現実は甘くなかった。
当時の僕は買えばそれっきりお金はかからないと思っていた。
せいぜいガソリン代とか?
いや、そんなことは無い。
車を買うということは燃料以外の維持費がかかるのだ。
そんなこと中学生の僕に知る由もない。
知識がついていく頃には今の貯金だと維持できてもどっちか1台だけ。
維持するためには金がかかる。
収入がなければ貯金がどんどん無くなるのだ。
となると社会人になってから買うしかない。
だが周りの知り合いはバイトをしながらもカツカツの状態で、見栄を張るためにクラウンやセルシオ、アルファードとかを買ってる知り合いが多かった。
僕も当時見栄を張る為に車が欲しかった。
父親が貸してくれたトッポなんか乗っていたくなかった。
乗っていて恥ずかしかった。
だけど冷静になって考えた。
維持できるかは置いといて中古の外車2台買える分の貯金がある。
だが、ほかの人たちは貯金すらなく、バイトの収入だけで見栄を張る為だけに車メインの生活を送っている。
僕がやろうとしていたことと彼らがやっていること。
自分も含め、馬鹿だろこいつら。
そう感じた。
内心ではいつでも車は買える、だが買わない。
僕は貯金をするんだ、そう思って大学生の頃には1000万近く貯まった。
車欲しい欲はずっとあった。
だから、暇な時は常にグーネット、カーセンサーを見ている。
だが車は絶対に買わない。
維持費がかかるからね。
買ったとしても身の丈にあったものを買うべきだ。
スーパー金持ちなら話は別だが普通の大学生ならせいぜい軽自動車だろう。
車を買うと税金やら保険やら消耗品やら部品代やらかかるんだ。
そして中古のボロを10年も乗ってみろ。
じき廃車だろ。
そして廃車になり手元に車はなくなった。
無くなったのは車だけでは無い。
その車につぎ込んだ維持費。
形に残ることなく金も無くなったというわけだ。
けど思い出は残ったかもな。
だけど、見栄を張るために無理して買った車で作った思い出なんて哀れだと思わないか。
だがその哀れなことをしたい願望が当時の僕にあったのは事実だ。
そしていまだに車が欲しい。
身の丈に合わない黒い高級外車が。
なんのためか、見栄を張るためさ。
書いていて恥ずかしい、みっともないったらありゃしない。
じゃあ維持費がかかるていで車を買おう。
何がいいかな、やっぱり黒のBMWにしよう、2016年の6万キロ。
支払総額240万。
よし、買った。


つもりで一生残るものにお金をかけていくことに決めた。
当然車なんて買わない。
僕が選んだ買い物は資格だった。
資格は有効期限があるものはある。
だが無いものは永年有効なのだ。
しかも資格なら就職にも使えるし、知識もつく。
一生モノなのだ。
そうして資格取得の日々が始まった。

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