見出し画像

#9 あなたの視点とわたしの視点

GCDF講座第9回の記録。
この日は、クライアント役のトレーナー複数名に来てもらうロープレ三昧の日でした。

今回のテーマは「問題を把握する」。
カウンセリングは、一般的にはクライアントが何かしら悩み・相談を持っていてそれを解決するためにカウンセラーの元を訪れる。
そのクライアントが抱えている問題が何か、を把握する訓練だった。

問題を把握する、とだけ聞くと結構簡単なのでは?と思うかもしれない。
私自身そう思っていた。舐めていた…。
もちろんクライアントの中で既に整理がされていて、問題を明確に言語化してくれる場合もある。
だけど多くは、クライアントの中でも漠然としていて、あるいは認識違いをしていて、問題を正しく表出できない。

講座序盤で習ったことの一つに、こんなことがある。
カウンセラーに必要な基本能力は、「聴く力」「話す力」「観る力」。
その中の観る力には、

  • クライアントを観る

  • 自分自身を観る

  • クライアント−カウンセラーの場を観る

という3点が含まれる。
実はこの3点ともができていないと、問題把握をするのは結構難儀なのだ。

実践してみて気づいたのだが、私はクライアントが表出している言葉に引っ張られやすい。
それとは別の視点で、カウンセラー目線で問題を捉えることもしているのだが、クライアントが感情露わに訴えていると、ついそちらに流されてしまう。

クライアントの訴えに共感し、問題を解決しようと話を進めるのは、一見するとクライアントに寄り添ってて良いような気もする。
しかし、本質的に問題を捉えて解決していかないと、結果的にクライアントの為にはならない。
だから、この回の講座は自分にとっては学びが多かった。

もうひとつ大事なのが、「クライアントは認識していないがカウンセラーが捉えた問題」を、クライアントに気付いてもらい、解決に進めるということ。
これは先ほどのものよりさらに難しいと感じている。

クライアントがカウンセリング後に行動を起こすためには、自分自身で気付き変化しようと思うことが大切だと思っている。
この自分自身で気付くということが難しいのだ。

でも自分の経験上、人に言われてやることよりも、自分で気付き会得したことは記憶にも残り体にも染みつく。
その体験をクライアントに届けるべく、鍛錬せねばと思う講座だった。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?