不妊治療~ステップアップ~

タイミング法、人工受精を行い心が折れ治療をやめ気がつけば結婚4年がたち27才になっていた。
驚くほど遊びまわっていた中、急に飛び込んできた祖父がもぅ数日の命と言う情報。

急いで高速バスに飛び乗り四国に住む祖父に会いに行った。
酸素マスクをつけ、意識も無く時々大きなあくびをしていた。
「よぅきたね。ありがとね。」
いつもならそぅ言う祖父が何の反応も見せずにいたが
「おじぃちゃん、来たよ☺️しんどい❔
私、おじぃちゃんの孫になれて幸せなんよ。ありがとうね。無口だしちょっと怖いけど笑ったら可愛いからホントに好き。いつもそのままで良いって言ってくれてありがと。でも、ごめんよ。私ひ孫見せてあげれんかったね。ごめんよ。抱っこしてもらいたかった」
私はそぅ言い手を握った。

ぎゅっ

握り返してくれた気がした。

数時間後、翌日の仕事の為高速バスで帰っている途中息を引き取ったと母から連絡があった。息を引き取る瞬間は立ち会えなかったが言いたい事は伝えれいたので心は穏やかだった。

「私の理解者と唯一言っても良い存在が消えた…」

本当に良いのか?

「おかあさんになりたい」そぅ語った幼き頃の夢をこのまま諦めれるのか?
真剣に悩んだ…
夫にステップアップして病院も変え体外受精をしたい。と話した。

夫は、ふたりでも良いけど三人も良いと思う。と言い決意をしてくれた。
でも、もぅ他の人には言わず最小限の人に伝えよう。と二人で決めた。

27才、転院し体外受精の準備に入った。
様々な検査、注射に通い浮腫んだりのぼせたりしつつあり得ないほどの卵子を採取する事ができた。その数なんと32個…
全身麻酔で行った採卵。目が覚める瞬間の夢はエレクトロで不思議なものだった。
目覚めた瞬間、取り乱した様に泣き過呼吸となり再び眠ったそぅだ。(元夫の証言)
ひどく疲れた感覚のまま自宅へ戻りOHSSと戦った。

少し元気になった頃受精卵の発育についてと凍結について話を聞きに行った。
たくさんの採卵ができた代償に卵巣が肥大し受精卵のお迎えは先となったが凍結できそうな受精卵の数も多く少しほっとした。

ここからお迎えの日まで
心と体のケアに着目しゆったりと過ごした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?