妊娠中期~自宅安静とは~

5ケ月3週…


無事頸管長も許容範囲に達し、退院が決まった。
自宅安静。妊娠判定を受けた日から安静を心がけていたのでピンと来なかった。が
退院してからと言うもの、お出かけもせず横になる時間を増やしゆっくりした。
 そして、6ケ月が半分来た頃夫がもらってきた風邪を受け取り、気管支炎になってしまった。
 
ゲホッゲホッ

これ、お腹張るのかなぁ。
初めての妊娠のため、お腹の張りを分からずにいた。胎動を感じるようになっていたので、
「いきてる❔げんき❔」と言いつつ声をかけてお腹をさすったりしていた。
ぐにょ~~ん
赤ちゃんは返事をするかの様に動いてくれた。
夫も面白がってお腹に話しかけた。
「ごめんね、咳出るからうるさいよね。寝れてる❔」よく話しかけた。

今思えば、後に生まれた息子が目が固かったのはこの私の行動からだったのか?と反省する事もある。

7ケ月検診
 
「こりゃロングラン。退院は正期産までだね。覚悟して」

見慣れた景色に舞い戻った私。
入院大先輩のAさんがいた。
「戻ってきちゃったのね」
「うん。気管支炎になって咳出たからかなぁ。
また宜しくね。」

もぅすぐ9ケ月の彼女はゴールが見えているからか
穏やかな顔つきをしていた。

もぅ外は寒いんだよ

私の言葉に彼女は驚いた。
「ここにいると季節が分からないのよ。」
「そぅだよね。私も帰る頃は春来てるかも」
そんな話をして笑った。

雪が降る、そんなある日夕方検診に行ったAさん。
2時間経っても彼女は病室に戻ってこなかった。
少ししてバタバタと看護師さんが入ってきて
彼女のベッド付近でごそごそと音を立てた後、病室を出ていった。
えっ❔なに❔❔
カーテンで仕切られたベッドと冷蔵庫しかない空間は隣のカーテン個室で何が行われているのか分からないので恐ろしかった。
 数分後…
救急車の音が私の入院してる産婦人科に来た。
Aさんだ。大きな病院に運ばれるんだ。
5階の窓から下を見てみた。雪が降っていた。
「寒いんだね。どぅか彼女と赤ちゃんをお守りください。」

数日前に「退院してまた会いたいから」と連絡先の交換をしていたのだが、数日間はそっとしておいた。
彼女は病室には戻って来ることはなく、時々大きな病院でお腹の張りを抑える強い点滴をする日々を送っていると連絡を貰うようになった。
彼女が出た後のベッドに私は移動した。
約3ケ月過ごす空間。少しでも楽に過ごす工夫をするようになった。

毎日朝6時にお腹の張りを確認するNSTをつけに行き、病室に戻ると「鉄分カルシウムウエハース」と「Eおかあさん」を飲むと言う日々を送っていた。

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