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Cotreeさんの「書くカウンセリング」を続けてみた

※個人の体験談です。プロモーション記事ではありません。
※記事中のプラン内容・金額は2021/8/10時点に公式サイトを参照したものです。最新の内容はご自身でご確認ください。

休職中の取組のひとつとして、2ヶ月にわたりCotreeさんの「書くカウンセリング」を続けている。

体験してみて、こういう形態のカウンセリングもあるんだなと新鮮に感じたので、「書くカウンセリング」サービスについて自分なりの感想をまとめてみたい。利用するかどうか迷っている方の一助になれば幸いだ。

Cotreeさんの「書くカウンセリング」とは

公式ページはこちら
事前アンケート等からマッチングしていただいたプロのカウンセラーと、交換日記のようにメッセージをやりとりすることによるカウンセリングサービスである。送信するメッセージの長さや頻度に制約はないが、チャットのように即レスが来るものではないので、なるべくまとまった文章でやりとりすることが推奨されている。私の場合は毎回800字~1200字程度でやりとりしていることが多い(メッセージ欄に文字数が表示される)。

初回のお試しプランが2週間、最大週5日のメッセージ往復で8,800円。
その後はカウンセラーとのメッセージ往復頻度(週1日~最大週5日)によって異なる料金プランが用意されている。

休職が決まった6月半ばからお試しプランを始め、その後正式なプラン(週1日)を契約して現在も続けている。価格にすると1往復1,000円強の交換日記を高いと見るか安いと見るかは人それぞれだが、メンタルのメンテナンス費用と考えれば必要経費だと思うようにしている。

「書くカウンセリング」が向きそうな人

Cotreeさんには、いわゆる一般的なカウンセリングに近い「話すカウンセリング」もあるが、私を含め以下のような人には「書くカウンセリング」が合っているように思う。

・対面だと焦ってしまったり、つい相手の顔色を読んでしまう人
私の場合、話すカウンセリングだとどうしても制限時間が気になってしまう。それに相手の顔色や口調も逐一気になってしまって、自分の話したいことが話せないうちにカウンセリングが終わってしまいそうだ。また、カウンセリングの日時が決まっているので、その時の自分のコンディションによってもカウンセリングの質が変わってしまうような気がする。

書くカウンセリングの場合、時間や投稿日時の制約がないので、自分の好きなタイミングで、好きなように書くことができる。途中で筆が乗らなくなったら一旦止めて、あとで送信することもできる。また、カウンセラーの顔も声は分からない(お名前や顔写真は提示される)ので、顔色や口調を窺う必要もないところがとても気楽である。

逆に言うと、やりとりするタイミングは完全にこちらが決められる(返信がある頻度はプランによるが)ので、こちらが忘れてしまったり億劫になったりすると、やり取りが発生せず月額料金だけ徴収されることにもなる。そうなりそうなら対面カウンセリングで強制的に日時を決めてしまうタイプの方がよいのかもしれない。

・思考を文章化するのが好き(文章化してみたい)人
私がサービスを受けたいと思ったのは、休職当時の心と頭の状態をどこかにアウトプットして整理をつけたいと思ったからだ。口頭ではなかなか順序だてて話すことが難しい内容でも、文章なら多少取っ散らかろうが後から推敲できる。口頭だと咄嗟に口に出てしまった表現が「どうもしっくりこない、本当はこういうニュアンスで伝えたいんじゃないのになあ」と不完全燃焼になることもあるのに比べ、文章ならより適切な表現を探すこともできる。

時間はかかるけれども「自分が本当はどういう感情・思考・感覚を持っているのか」にじっくり向き合えることが、思考を文章化することの効果だと感じる。書くだけなら自分ひとりでもできるが、書くカウンセリングを利用すると必ず第三者に読んでもらえて返信もあるので、張り合いが出て、文章化が促進されるように思う。

・自分の中に気づきの材料を見つけたい人
Cotreeさんに限らず、カウンセリングとは一般的にそういうものなのかもしれないが、カウンセラーからの返信は、あくまでこちらの書いたことを文字通り受け止めて、ミラーリングしてくれるものが多い。したがって、自分の中にない具体的なアドバイスを求める人にはあまり向かないかもしれない。

例えば、こちらが

「これこれこういうことで、上司から正面から受け止めてもらえていないような感覚があり、もどかしかったです」

と書いた場合、返ってくるお返事は以下のようなものだ。

「きーふぁさんが希望するような受け止め方をしてもらえなかったのですね。確かに正面から受け止めてもらえていない感覚はもどかしく感じますよね。
今回はきーふぁさんがこれからのために一歩、前に進んだことが素晴らしいことですからその点は自分で自分を褒めてあげましょう。」

「○○○のようにしたら、もっと上司から受け止めてもらえるのでは?」といった具体的なアドバイスを求めている場合は、少し物足りないと感じるかもしれない。

私の場合は、どちらかというと「自分自身が納得する材料は自分自身の中にある」と思っているタイプだ。平常時は自己完結できることも多いのだが、休職中のメンタルは自己肯定感が下がっている状態なので、自分が考えたことが自分で信じられない。そんなときに「自分の考えをそのまま受け止めてくれて、それを肯定してくれる」というカウンセラーの在り方はちょうどよいと感じる。

私が書いていること

私の場合、書いていることはこの2ヶ月で少しずつ変遷している。
・休職直後~中期:休職時点ではダメージ・不安が大きかったので、何に耐えられなかったのか、何に不安に感じているのか。
休職原因の一つには、何でも自分を責めすぎるという認知の歪みがあると思っていたので、その調整方法について(認知行動療法的なアプローチをとった)。

・休職中期~後期(今):復職に向けて、「ダメージを受けないように働く」だけではなく、「働くことそのものからエネルギーをもらう」ためにはどのように働きかたを変えればよいのか

元々自分の中にあった考えを吐き出すときもあるし、日々のイベント(会社との電話・実家への帰省・読書、など)を通じて感じたことを書く時もある。

・とはいえ、毎回書きたいネタが明確にあるわけではない。ネタがないときでも、取り敢えず書き出してみると、今こういう気持ちなんだとか、実はこういう部分が引っかかっているのではないかと気づくこともある。

まとめ

私にとって、Cotreeさんの「書くカウンセリング」は以下のような存在だ。

半透明だが確かに実在する壁打ち相手。絶対にレスをくれるが、多くの場合は「受け止めてくれる」だけで、それ以上のプロセス(処理)はしてくれない。受け止めたことをミラーリングされて返されるだけなのに、謎の安堵感があるから不思議。

・カウンセラーと向き合うのではなく、カウンセラーを媒介にして、自分と向き合っている という感覚の方が近いかもしれない。

もし自分にも合いそうだなと思ったら、試してみてほしい。

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