見出し画像

選挙の後が大事

明日は、衆議院選挙の投開票日ですが、思いつくままに何点か。
(この記事は、2016年の参議院選挙時に書いたものに若干手を加えたものです)

---

1)ある候補者に投票した理由をメモしよう

まず、今回、ある候補者に投票をした理由をメモしておくと良いかと思います。過去のどのような実績を評価したのか。今後の政策のどこに期待をしたのか。衆議院の任期は4年(参議院の任期は6年)。4年もしくは6年もたてば投票した理由を忘れてしまいますが、今回の投票理由は次回の投票時の評価基準でもあります。それは、個人個人にとって大切な財産のはず。(メモをしたとしても、4年後or6年後には、メモしたことすら忘れているのかもしれませんが)


2)投票した人が当選した方こそ、議員のその後の活動を注視しよう

自分の投票した人が当選した方こそ、議員のその後の活動を注視すべきです。ある候補者に票を入れたからって、すべて信任している訳ではないかと思います。マニフェストに書いていたことは実際どうなのか。また、マニフェストに書いていなかったことについては、どのような対応をしているのか。そのようなことを確認するためにも、上で記載したように、「投票した理由」をメモしておくと良いかと思います。


3)投票に行かない人を責めても意味がない

一方で投票に行かない方もいます。そのような人たちに対する「投票にいくべき」という言説は、確かにそうなのですが、一般論として投票には行った方が良いことくらい誰でも分かっているのだから、いくら「行くべき」といっても行かない人には届かないのかもしれません。問題はむしろ、「選挙」に行く・行かないという問題の前に、「社会」への関心がないことや、関心があったとしても関心と投票行為を結びつけにくい現在の社会構造の方にあるように思います。だとするならば、明日(選挙当日)だけではなく、明後日以降の取組こそ重要です。たとえば、オープンガバメントやシビックテックは、若い人が感心を持ちやすい「IT」という手段をメディア(媒体)にして社会に関わっていく取組ですが、そのようなアプローチも有効かと思います。


4)投票しなかった人こそ、政治に文句を言うべし

しばしば「投票してないのに、後から政治に文句を言うな」みたいなことが言われますが、それは違うのではないかと思います。投票してなくても、問題があると思えば、どんどん表現して良いと思いますし、そうすべきです。なぜなら、少なくともその方が、次に投票してくれる可能性が高まると思われますし、また、そもそも政治に関わる手段は選挙だけではないからです。


5)政治には、期待しつつ、期待しない

政治に対する「過度な期待」も「過度な幻滅」も、政治というものを正しく理解できていない点では同様ではないかと思います。政策に関して使えるお金は有限ですし、そもそも政策は科学的・客観的に導かれるものではありません。様々な思惑から生まれる、まさにその意味で政治的なものです。政治にできることもあればできないこともあるのですから、政治に期待できない点は有権者自らがなんとかするしかありません。だから、どのような結果になったとしても、「選挙の後」が大事です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?