発酵するのはアイデアではなく自分の目線
食べ物の残渣(ざんさ)から堆肥を作るには、発酵させるための素材を残渣に一度混ぜるだけではなく、タイミングを見てかき回す必要があるのだという。たまにかき回して、空気を入れないと、発酵せず腐ってしまうのだとか。
アイデアも同じだと思う。
何かを思いつく。
素晴らしいアイデアだと思って書き溜めてみる。
翌日になると、冷め始める。
で、気づけば、アイデアの存在自体を忘れる。
これでは、アイデアに失礼である。
堆肥をかき回して空気をいれるように、アイデアもかき回さないと発酵せず、腐ってしまう。
まずは、たまにでも良いので、過去に自分が思いついたアイデアを見返してみることが大事ではないかと思う。
アイデアをメモしたときには良いと思っていたものがつまらないアイデアに感じられたり、
逆に、以前はあまりおもしろくないかもと思っていたようなアイデアが、見返したときには魅力的なアイデアになっている可能性もある。
でも、これはアイデア自体が勝手に変化したからではない。
アイデアを見る自分の目線が変わったのである。
「アイデアを発酵させる」というのは、アイデア自体が育つというよりは、アイデアを見る自分の目線が変わるということ。
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