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シネマテークでの鑑賞作品リスト 2011-2023

今池シネマテークで鑑賞した映画 新作42本、リバイバル37本。12年間で79本の鑑賞でした(まだ観るよ) 2011 冷たい熱帯魚 子温がはじめてのシネマテークだった。ふっきーの娘がふっきーに殴れらて勢いよく回転しながらふっとばされるシーンで皆爆笑してた思い出。 ゴダール映画祭2011/勝手にしやがれ ゴダールに挑戦してみたかった時期に丁度シネマテークでやっていたので観たのが初ゴダールだった。本当は気狂いピエロまで観る予定だったけど勝手にしやがれがあまり合わなかったの

    • 2022年ライブベスト

      AJICO(OTODAMA'22~音泉魂~) 2022/05/05 小沢健二 So kakkoii 宇宙 Shows 2022/06/20 国際芸術祭「あいち2022」スティーブ・ライヒ スペシャルコンサート 2022/07/30 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO 2022/06/03~09/03 Squarepusher JAPAN TOUR 2022/10/26 植松伸夫『Modulation - FINAL FANTASY Arrangement

      • ファイアーエムブレム 風花雪月 感想

        黒鷲の学級、帝国ルートをクリアしました。プレイ時間は55時間ほど。 プレイ済FEは紋章、聖戦、GBA3部。FEHもガッツリ。聖戦愛。覚醒をハードごと買って10時間で投げた前科あり。そんな人間が感想を述べていきます。 ■素晴らしい点・歴史が育む圧倒的な没入感 月跨ぎのナレーションと、図書館に眠る(特に全部読む必要はない)膨大な歴史資料の数々。もうこれだけで、歴史萌え設定厨には神ゲーだと分かる。 知らなくても生きられる余白が、この世の中には溢れている。日本の歴史も世界中の歴

        • あいちトリエンナーレ2019

          開幕して半月、未だ色々と話題に尽きないあいちトリエンナーレについて、現代芸術そこそこ好きな地元民が雑感を述べようと思います。 足を向けた期間は8/1〜8/7 ●円頓時デイリーライブ 8/1 曽我部恵一 本イベントのトリエンナーレのこけら落としともなるフリーライブは、サニーデイの曽我部さん。 結論から言うと、無銭なのに5000円払ったサカナクションより良かったです! ステージは七夕祭りのど真ん中、商店街の駐車場を改装した趣ある場所にて、ゆるりと出てきた曽我部氏、いきなり「恋

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          女王陛下のお気に入り

          ギリシャから生まれたブラックコメディ ミニシアターから始まった日本デビュー作から劇場で観続けてきて、とうとうアカデミーの賞レースにも加わる世界最前線の人物になっちまった、しかも最新作が一番最高傑作!!なんて監督が2人いて、1人がブレードランナー2049のドゥニ・ヴィルヌーヴ。 もう1人がこの女王陛下のお気に入りの、ヨルゴス・ランティモス監督だ。 もうこの作品はすべてが完璧に好きすぎてて手に負えないほどなんだが、冒頭から ・目の前で自慰を見せつけられるエマストーン ・その後

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          やさしい気持ちで目覚めた朝は

          生まれてからこの方スポーツに一切興味がない。 ないと言うのに、池江璃花子さんのツイートを見てからはずっとうなだれている。 「未だに信じられず、混乱している状況です」という飾らない言葉に胸を打たれたのか?それだけではない気がする。 どこかのバカがバカを言って炎上するのは予想できてた。予想できてたのは、心のどこかで自分もそう思っていたからか。出所不明の自己嫌悪、心自体も迷子。 「世界一の実力と可能性を秘めた10代のアスリートが自国のオリンピック前に病気を告発される」クソ邦画

          やさしい気持ちで目覚めた朝は

          放送禁止歌

          99年に森達也が制作したドキュメンタリー番組・放送禁止歌に纏わる制作秘話と、そこに繋がりが深い部落差別に関して綴ったルポタージュで構成されるノンフィクション。 結論から言うと、放送禁止歌と言う絶対的なマニュアルは昔から存在せず、 「この歌詞は差別的『らしい』」 「この表現はクレームがくる『だろう』」 「かつて解放同盟から激しい批判があった『らしい』」 というマスコミの中での推測・伝聞・都市伝説・最もらしいストーリーと、日本人特有の「事なかれ主義」と「暗黙の了解」とが絡み合い

          放送禁止歌

          となりの億万長者

          別に金持ちにましてや億万長者になりたい訳じゃないのでインチキなハウツー本には興味がないが、これはどうやったら億万長者になれるかではなく、億万長者の暮らしぶりにフォーカスを当てた本。 この本では所謂成金のような人間は単に「所得が高い人」として金持ちとは区別する。 ではどんな人間が金持ちになれるかと言うと、億万長者はお金を使わないから億万長者になれるのである。 つまり億万長者とは 究極のケチ! 要はこれをずーっと繰り返している本だ。 真の金持ちとは素朴で目立たない生活をしてい

          となりの億万長者

          A3

          読み終えて強く思ったことは、 「これは日本の『エルサレムのアイヒマン』に(今のところ)なり損ねた本かな」 『エルサレムのアイヒマン』とその著者であるハンナ・アーレント、そしてその中で語られる『凡庸なる悪』という概念は僕が馬鹿の一つ覚えで繰り返しているテーマで、実際このA3でも締めくくりの一つとして引用されている。 何度述べたか分からないが 「巨大な悪とは悪人や異常者の手によって行われるのではない、我々となにも変わらない普通の人間によって実行されるのだ。 (だからこそ我々は

          ファスト&スロー

          完全に自分用備忘録の読書メモ。 生活する中で無数に行われる選択の数々、その意思決定はなにが根源となっているのか?自分の意思そのものか、はたまた無意識のうちに誘導されているのか… 人の「認知性錯覚」を説いた本。 こうした本を読んでいく内に、疑い深い心がどんどんと疑い深くなっていく。 でもそれはネガティブな意味合いだけでなくて、それは「認知性錯覚」を十分理解し、利用して人を欺こうとする邪悪から己と家族とを守る処世術となり、人の限界を知ることで、生きることを楽にする道しるべとなる

          ファスト&スロー

          救われるべき人生

          正直、子どもと一緒にいる時間は喜びを覚える。 小さく愛おしい生き物が日々成長していく姿を見届けられるというのは、人生において他に代え難い経験だと思う。 幸運にも子に恵まれた今だからこそそう思えるが、しかし、そうでない人生とは紙一重だ。 世の中の多くは運だ。 努力が報われるのも運、能力を他人に認められるのも運、社会にその才能が広まるのも運。 しかしその中でも子をその身体に宿し無事に産むことができるかどうかなど、到底人の力では及ばないもの。 長い人生において、これほど運に左右

          救われるべき人生

          マチルド、翼を広げ

          9歳の少女と情緒不安定な母親が織りなすパリ産ファンタジードラマ。 画面の色使いや構図がいちいちオシャレだし、音楽もポップだし女の子も可愛いしでほんわかした子ども映画… と表裏一体の存在となる、母親という存在。 いつだって娘を愛し我が子を肯定する、世に言う毒親とは全く異なる母親、しかし彼女は精神を患っており、社会生活には耐えられない体だった。 愛という絆で結ばれた親子は共同生活を続けるが、母親の突拍子も無い行動は意図せず娘の生活を縛って行くことになる… 母娘の楽しい生活の中

          マチルド、翼を広げ

          4AD presents 『DEERHUNTER / GANG GANG DANCE / Ex:Re』

          本来10月だった4ADのイベントが延期され、ちょうど仕事にも余裕がある時だったし、ギャンダンとディアハンはたまたま縁があるバンドだったのでフラッと行ってみたよ 前日にぴあでチケ買ったら整理番号149番で??!??!???となったけどE.L.L.に入ってみたら人はビッシリで一安心。 いきなり余談だけど、この300人入るか入らないかの箱で三浦大知が演ってた10年前ってすごいね、、今や国歌とか歌う存在なんでしょ、、 ■Ex:Re バンド一組目はDaughterのボーカル、エレ

          4AD presents 『DEERHUNTER / GANG GANG DANCE / Ex:Re』

          分かりやすさを疑い、邪悪を信じる

          ソシャゲ(FEH)に時間を蝕まれながらもなんとか2018年も読みたい本を読んで、主題の件の考えがますます強くなった。 「空気」の研究 で、空気や世論は作れる、マスコミはその力を持っていることを 平気で嘘をつく人たち で、人の邪悪性とは日常にこそ潜んでいることを 今読んでるファスト&スロー で、分かりやすさになびいてしまう脳の錯覚とは確かに存在することを それぞれ学び、気付かされた。 真に人生を分かっている人たちの言葉は、実は似通っていたりする。 2016年の森達也の映画

          分かりやすさを疑い、邪悪を信じる

          移ろい行く音楽のトレンドと行く末

          既にサブスクがない日常は想像できないので、このまま永久にAppleに月額を納め続ける未来を考えると少しげんなりしつつ、2018年はとうとうトレンドからも置いてきぼりを食らった1年だった。 ケンドリック・ラマーとトラップミュージックの一大旋風による世界的なHIPHOPブーム、これにイマイチ乗り切れず辛いところがあって。 元々ブラックミュージックへの教養がないからなのかなんなのか、どうもピンとこない。 フランク・オーシャンは大好物なのだけど、こっちはアンビエント寄りだからか?

          移ろい行く音楽のトレンドと行く末

          2018年の音楽の変革

          2018年に私的に起こった音楽の変革は、まず第一にレコードに出会えたこと。 レコードプレーヤー欲しいな〜とは5年くらい思い続けていたんだけど、盤集めるのに資金がいるというのと、聴く機会が本当にあるのか懐疑的でなかなか手が出せなかった。 しかし行きつけの珈琲屋でレコードマニアと知り合ったのをキッカケにいざ手に取ってみると、思った通り?ハマってしまった。 新しい音楽との出会いはサブスクで、古き良き思い出に浸るのはレコードで。 この先音楽生活をエンジョイするのは、この二刀流がス

          2018年の音楽の変革