リーダーよ、それは本当に失敗か?
■失敗の定義とは?
あることに取り組んで何も学ぶことができなかったならば、その行動は失敗と言っていいだろう。
しかし”学ぶ”ことができたのであれば、それは失敗と呼ばれるべきではないはずだ。
開発業の本質は”新しい何か”を発見し、それに価値を見出していくことなので、”新しい何か”を発見するまで試行錯誤を繰り返すことになる。
その工程は死屍累々、想定通りに進むことはほとんどない。
ここで繰り返される試行錯誤に”失敗”という名前を付けるのことはイノベーションを破壊する行為だろう。
■行ったり来たりの繰り返しによる学習を推奨しよう
成果のためにイノベーションの確率を高めることがリーダー・マネジャーの役割であるならば、試行錯誤による行ったり来たりを失敗と名付けるべきではない。
問題はそこに学習があったかどうかだけであるべきだ。
くどくど試行錯誤することを恐れたり、チャレンジを回避すればイノベーションの確率はどんどん下がっていく。
試行錯誤の繰り返しで前進しない状況は、手を動かしている本人にとってはとても苦しいことであるはずだ。
それを失敗だなんだと責められたら、やる気は失われ、価値の壁を越えられる可能性は下がるだろう。
チャレンジの繰り返しによって、学習を積み重ねているメンバーを支援することはリーダーの重要な仕事の一つだ。
まだ終わっていない勝負なら何度だって挑める。そういう気持ちでチームのメンバーに働きかけていくとよい。
いいリーダーは失敗と見なされかねない試行の中からポジティブな点を見出し、意味づけするものだ。
■まとめ
リーダー、マネジャーは試行錯誤を恐れずチャレンジを奨励しよう。
学びのあった試行錯誤を失敗と呼ぶことは止めよう。
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