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伝えたい言葉

「なんで変われないの?」
そう君は送ってきた。

変わることが嫌すぎた中学時代の終わり頃
ガラケーの画面から覗くその言葉が
喉をきゅっと締め付けた。

荒れ狂った文章を送り付けぼろぼろ涙を流して布団にくるまっていた私には、
「人を好きになるのなら変わらなければいけない」
その言葉の意味が重くのしかかり未熟な私にはまだ早かった。

それから10数年たった今、あの頃の私が本当に君に言いたかった事が少しずつ明確になっていく。
「変わったらもっと嫌われる、私は嫌われたくない」それが本心だった。
好かれなくていい、しかし嫌われて虐められるのがトラウマの様にパニックを誘発させる。
10数年かけて直したパニックもあの時の私の逃げるひとつの手段だった。

今の私なら過去の私を助けに行けるかもしれない。
過去の私に「大丈夫、未来では笑顔のあなたが待っているから。トラウマに囚われないで。」そう伝えたい。

あぁ、今の私は大好きな人と過去のあなたを心に秘めて過ごしているからね。
夜の静けさに心がどきんと高鳴った。

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