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121 最近の米国経済

今週は、米国で、FOMC、ISM、JOLTS、雇用統計の発表がある。昨年10-12月期の業績発表も続く。
先週は、GDP耐久財受注PCE(個人所得、支出、価格)、住宅関連の指数(12月新築住宅販売件数、12月中古住宅販売保留指数(成約指数))、新規失業保険請求件数などの発表があった。
決定的なデータは見当たらなかったと思う。
なので、次のFOMC(2月1日)では、予定通り0.25%の利上げとなり、3月22日に0.25%利上げされる可能性が示唆されると思う。問題は、その後で、そのまま据え置きになるか、5月3日にさらに0.25%の利上げがあるか?インフレ率が低下してきてるのは間違いなさそうだが、安定的に2%以下まで低下することが見込まれるかどうかははっきりしないので、微妙である。
いずれにしろ、そういう状態では市場に大きな反応はないと思う。

GDP
解説は省略。とにかく、GDP成長率は減速している。

過去をみると、名目GDP増加率(黒線、左軸)が4.5%、実質GDP増加率(赤線、右軸)2.6%、
その時両者の差(デフレーター)が1.9%の時が望ましいようだ。今は、70年代のように乱れている。

耐久財受注
耐久財受注は、輸送用機器を除くと(赤線)減速し始めた。
しかし、民間航空機が急増し、耐久財トータル(青線)では強い伸びが続いている。

個人消費支出
可処分所得の伸びに対し、消費の伸びが大きい。物価高で消費額が水増しされている面もある。徐々に、消費は減速し始めている。

個人消費支出価格指数
コア個人消費支出(PCE)物価指数前月比上昇率は、12月に0.2964%(年率3.62%)に再度拡大した。前年同月比では低下基調だが、これでは2%以下にまで低下しない。


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