476 米雇用統計(2)
FRBの金融政策の目標は雇用の最大化と物価安定だ。80年代以降ディスインフレが続いてきたので、目標は専ら(景気が過熱しない程度の)雇用の最大化であった。従って、投資家はそういう観点で雇用統計を見ていた。
しかし、今は違う。FRBの目標は2%物価に集中している。そのために、雇用市場が軟化し、賃金上昇率が低下し、物価上昇率を抑制するというシナリオが期待されている。なので、今は、そういう観点で雇用統計を見ることになる。
ただし、雇用市場の軟化は賃金上昇率を低下させるために必要と考え