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あの夏の記憶 ー 2016年8月14日→2021年8月12日
2021年8月11日。香取慎吾さんが翌12日に、独立後初めてテレビ朝日の番組に生出演することが複数のネットニュースで報じられた。
【香取テレ朝出演へ 独立後初めて】https://t.co/y65mcBOV1K
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 11, 2021
香取慎吾が12日、約4年ぶりにテレビ朝日の番組に出演する。生出演するのは、かつて名司会コンビを組んでいた大下容子アナの冠番組「大下容子ワイド!スクランブル」。
香取慎吾とテレ朝・大下アナがスマステ以来4年ぶりに共演へ「嬉しく緊張しています」/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/CtH37HbLo0 #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) August 11, 2021
記事にもあるように、香取さんのテレビ朝日出演は、16年間MCを務めた番組『SmaSTATION!!』2017年9月23日の最終回以来となる。
一タレントの一つの局での番組出演がこのようにニュースになるのは、もちろん独立後の香取さんの地上波テレビ番組出演を巡って、公正取引委員会が「注意」の措置を取ったほど不透明なテレビ局側の対応があったからだろう。公取委の措置以降、香取さんは複数の在京キー局の番組出演を果たし、表面上は「問題」は好転したかに見えている。しかしその中にあっても、唯一出演がなかったのがテレビ朝日だった。
今回の『ワイドスクランブル』出演は2週間後に開幕予定の東京パラリンピックに向けた特集で、国際パラリンピック委員会特別親善大使や日本財団パラリンピックサポートセンタースペシャルサポーター、そして他ならぬ朝日新聞パラリンピック・スペシャルナビゲーターを務め、招致決定以来、積極的にパラスポーツの魅力を発信し続けてきた香取さんに相応しいものだ。
しかし、それにしては同局のパラリンピック関連で香取さんを起用するのはこれが初めてで、同じような趣旨で複数回にわたって、同じくサポーターを務める稲垣吾郎さん、草彅剛さんとともに香取さんを起用してきた日本テレビ系列の『スッキリ』等とは対照的だ。
ところで、香取さんのテレビ朝日最後の出演番組となった『SmaSTATION!!』について、当時の同局会長兼CEOの早河氏は2016年9月27日の社長定例会見で、タイトルについては年度が変わる頃に事務所と協議するとしながらも、出演者を含めて継続の方向性を示していた。
ところが、翌2017年7月31日、局側はその時点で「まだ確定しておりません」としていたにもかかわらず、各スポーツ紙の報道が先行する形でその年9月での番組終了が決定する。ちなみにこの番組終了については香取さんも報道で初めて知ったことが、本人のコメントで明らかになっている。
『SmaSTATION!!』は、あと1回で記念すべき放送700回だったが、9月も残り1週を残した中途半端な日が最終回だった。
彼らの解散を巡っては、前事務所をはじめとして偶然と呼ぶには意地の悪い、仮にそれが意図的でないならば少なくとも企業として長年の視聴者や消費者に全く配慮のない対応が目立った(※註)が、テレビ朝日のこれもその一つだったと思う。
奇しくも2016年8月13日深夜(8月14日未明)に、いつも通り『SmaSTATION!!』の生放送が終わった直後、突然のニュース速報でSMAP解散が報じられてから丸5年。
香取さんのテレ朝「復帰」を機に、あの夏の異常な「解散劇」を多くの方々に振り返ってもらいたいと切に願う。
※註
例えば「解散しない」という前提でファンクラブの更新手続きを促した後、お盆休み期間中に行われた報道先行の電撃的な解散発表。ファンには素っ気ない短文でURLへの誘導のみが記されたメールと、数日後に届いたハガキ1枚での報告。更新のために支払った会費は入金日から日割り計算で差し引かれた金額のみが返金され、その返金のための振替用紙は「13日金曜日」の日付指定で届けられた。
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