読書感想#24「この楽しき日々」

少女から立派な大人へと成長していくローラの物語。私は、岩波少年文庫版の「長い冬」から読み始めたのですが、一連のシリーズの「大きな森の小さな家」から読み始めていたらローラの結婚式のシーンでもっと感動したのかなと思いました。「長い冬」以前のシリーズの作品も今後改めて読みたいと思います。
ローラは、冒頭のブルースターさんの家での下宿では辛い思いをしますが（奥さんが旦那さんに包丁を振り上げていたのも実体験に基づく話だったのだろうかとゾッとしました）、学校では生徒から好かれ、ボーイフレンドのアルマンゾとも仲を深めていき、おおむね順調な毎日を過ごします。しかし、現代人の私からしたら、ローラは教師として資質がありそうなのに、結婚してはやばやと教師を辞めてしまうのは勿体無い気がしました。この先、ローラが主婦として幸せになれればいいのですが。
結婚は、おとぎ話ではゴールですが実際の人生では新たなるスタートです。2人がこの先どんな家庭を作っていくのか、次の巻も楽しみです。

この楽しき日々 (岩波少年文庫)